10月下旬、少し遠出をする予定でチケットまで購入、直前になって諸事情によりキャンセルになったのですが、3週間後の11月中旬に決行しました。
私自身の遠出のスタイルは1人で行動するし食事も1人なのですが、都内の感染者数と重症者数が増え始め、またいつ自粛の生活になるかわからない雲行きになってきましたからエイっと出かけました。
今回は、潟をめぐる散歩です。
*邑知潟*
「潟」といえば新潟ですが、地図を眺めていたらあの河北潟のある石川県に目がグギづけになりました。
能登半島は高校時代の修学旅行で訪ねた懐かしい場所です。千里浜ドライブウェイを通り、輪島に一泊、朝市を回った記憶があります。懐かしいな、どこを通ったのだろうと地図をたどると、羽咋市から七尾市へとJR線がぐいと曲がり、そのそばに幅の広い水色が描かれています。
そして、その周囲には用水路がたくさんあり、干拓地のようです。
ここを見てみたいと思い始めたちょうどその頃に、「羽咋のお米」の広告を電車内で見かけました。
もうこれは行きなさいという啓示に違いありません。
地図を最大に拡大したら邑知潟だとわかりました。
航空写真に切り替えると、まるで能登半島の付け根を分断するかのように、平野が長細く続いています。
これを地溝帯ということも初めて知りました。ほんと、足元の地面のことさえほとんど知らずに生きてきたのですね。
このあたりの風景を見てみたい。それだけの、贅沢な大人の散歩です。
*北陸道の海岸線をまわる*
せっかくなので能登半島の海岸線を回ってみたい。
そのあとは小松市から加賀温泉の潟の多い場所を車窓から見て、次回の「潟を歩く」ための下見にしよう。まだ熊出没のニュースが時々あったので、歩くのは無理そうですから。
懐かしい九頭竜川流域の美しい景色を見て、敦賀からの小浜線では三方五湖を車窓から見ることができそうです。
そして、20数年ほど前に、村井さんたちと各地を回った時に立ち寄った小浜をいつか訪ねたいと思っていました。
小さな岬が重なり合って、海岸沿いなのに湖のような不思議な地形です。あの時もちょうど晩秋の頃で、真っ青な海と空と紅葉で幻想的な風景でした。
あの複雑な海岸線をもう一度見たいという願いも叶いそうです。
敦賀のあたりからの海岸線を地図で見ていると、少し水の流れが違えばこの辺りも「潟」になっていたかもしれないと思えるような入り組んだ場所がたくさんあります。
一泊二日の遠出の計画が出来上がりました。
ところで、今回訪ねる場所は「北陸」だけではないので、タイトルでは何と書いたらいいのだろうかと悩みました。
検索していたら、北陸道と呼ばれていた地域と重なったのでした。
ということで、しばらくは北陸道の話が続きます。
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