散歩をする 264 幻の「都民農園セコニック」

吉祥寺では、駅前からいろいろな方面へのバスが出ています。

90年代に初めて吉祥寺に行くようになって、「都民農園セコニック」行きと表示されたバスに目が止まりました。

 その路線は今でもあります。

 

「都民農園セコニック」、どこだろうとずっと気になったままでしたが、なんだか見知らぬ世界へ行くような遠い場所に感じていました。

都内を散歩するようになり、バス路線を検索していたら、どうやら和光市との都県境あたりまで行くようです。

ブームになった家庭菜園が広がっているのかなと、航空写真に切り替えて見たところ、広大な住宅地が広がっています。そしてそばには自衛隊朝霞駐屯地もありますが、それらしい農園はなさそうです。

 

都民農園セコニックを読むと、幻の行き先のようです。

「都民農園」とはかつて東京都が計画していた、都市農民に対してレクリエーション農園を提供するという構想に由来するものであり、結果として実現しなかった。 

 

1970年代終わり頃の記憶としては、朝霞周辺は田畑と雑木林に囲まれたまるで演習場のような場所でした。

そんな場所だからこそ、朝霞駐屯地観閲式が行われていたと理解していました。

今年初めに、朝霞台地の北側を黒目川に沿って歩いた時、畑は残っているものの密集した住宅地になっていて、70年代のイメージとは全く違っていました。

 

30年来の、念願の「都民セコニック」行きのバスに乗ってみよう。 

12月初め、遠出の散歩はしばらく無理そうになってきたのですが、 都県境ぐらいは許されるかなと出かけてみることにしました。

 

そして黒目川を渡って左岸側には、前回、時間切れになった野火止用水公園までの区間があります。

散歩のコースが決まりました。

 

 

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