散歩をする 406 利根川と荒川にはさまれた場所を歩く

今回の散歩では1日目に利根川の堤防の左岸側を歩いていた時にすでに足の疲れというか痛みが出て、鎮痛剤を飲みながら歩いていました。

大枚をはたいて購入する靴ですが、自分の足の方が変化するのでちょっとした紐の結び方などでも痛みが出ることがあります。ほんと、「足は贅沢」ですね。

 

2日目も中条堤と久しぶりの利根大堰まで歩いたら午前中だけで足の疲れも限界でこれは早く帰ろうかと思いましたが、バス停のある酒巻の総合福祉会館までの途中で立ち寄ったキノコ汁うどんで復活しました。

美味しく食べるのは大事ですね。

 

総合福祉会館前には木のベンチがあり、暖かい日差しの中座っていたら元気が出ました。

やはりせっかくきたのでもう一箇所行ってみることにしましょう。

秩父鉄道行田市駅を通るコミュニティバスに乗り、利根川に挟まれた水田地帯をぐるぐると回って13時35分に駅に着きました。

朝まで宿泊していた熊谷の街を通過して、石原駅で下車しました。

 

 

*荒川の堤防へ*

 

踏切を渡り、太平洋セメントの敷地の横を南へとまっすぐな道を歩くと熊谷市立荒川中学校があり、そのすぐ向こうが荒川の土手です。学校名もまさに荒川ですね。

 

土手に上ると、反対側の土手も見えるのですが想像していた水の流れはなく、河川敷だけが見えました。

北側を振り返ると、北陸新幹線が通過していくのが見えました。

土手の上には「荒川左岸77.2km」と表示がありました。同じ熊谷市内を流れている利根川は「河口から154km」ぐらいですから、同じ場所を流れていても利根川の方が2倍の距離を流れて太平洋へと出るようです。

 

土手の上を100mほど歩くと堤防の内側に竹藪が見えます。目指していた荒川神社で、きっと荒川の水神様だろうと訪ねてみたかったのでした。

 

 

御由緒はわかりませんでしたが、土手のすぐそば、黄色く色づいた銀杏の木の下にいくつかの小さな祠がある風景は、まるで一枚の絵のように美しく静寂な場所でした。

隣接した広場は美晴公園で災害時協力井戸があるそうで、こんなに川のそばですが地震などの避難場所として使われているようです。

地図で見つけた神社を訪ねることができて満足しました。

 

 

*星渓園から星川へ*

 

前日に熊谷に到着した時にはすでに日没後で、2日目も朝早くに中条堤へと向かったので熊谷市内を歩くことができませんでした。

秩父鉄道上熊谷駅のすぐそばに水色の池のような場所があり、そこから南東へと水路らしき線があることが気になっていました。今回の散歩では無理そうとあきらめていたのですが、荒川神社まで歩いたことでもうひと頑張り歩けそうな気がしてきました。

 

新幹線の高架橋とJR高崎線秩父鉄道の線路と平行して荒川に挟まれた場所は、水田だっただろうと思われる平地が住宅街になっていました。

上熊谷駅の少し手前の踏切を渡り、交通量の多い県道341号線を渡るとその東側は少し低くなっていて、窪んだような場所にその星溪園がありました。

 

谷津の地形でしょうか、真ん中にある池を中心に落ち着いた日本庭園が整備されていました。

そのすぐ後ろに先ほどの県道341号線があるというのに、園内に入ると全く別世界の静寂です。

ところどころに東家とベンチがあって、しばらく静かな庭園を眺めました。

 

この池がその先の水路の水源だったようです。

また元気が出て、熊谷駅までこの星川ぞいに歩いてみようと思いました。

 

とは言っても市内を流れるまっすぐな水路ですからあまり期待していなかったところ、星川の両側が遊歩道として整備されていて、川の存在感がありました。

星川通り

星川通りは、戦災復興により、駅前拠点と本町・鎌倉町商業地点をむすぶ軸として、以前より親しまれていた用水を中央に残し護岸の玉石も一部再利用し整備されました。星川を中心に"うちわ祭り"”とうろう流し""だるま市"等や、鯉の法隆、彫刻像も設置され市民のオアシスとして親しまれています。また、中心市街地のシンボル都市軸(東西軸)として位置づけ、熊谷市の顔となるようなシンボルロードとして期待されています。

事業期間:平成7年度〜平成11年度 延長:約760m 幅員:22m

 

 

2019年に八郎潟から村上へ出てぐるりと上越新幹線で戻ってきた時に、熊谷市を通過しました。駅の北側のビルが立ち並ぶ風景に圧倒されたのですが、帰宅してから地図を眺めているうちに利根川と荒川がぐんと近づいた場所であることがわかりました。

 

いつかは歩いてみたいと思っていた場所を、今回は利根川から荒川へと欲張って歩いて充実した2日間が終わりました。

 

 

「散歩をする」まとめはこちら