小金がまわる 31 「足は贅沢」

いつ頃だったか、靴を買いに行ったお店で店員さんのこの一言、ほんとうにそうだと印象に残りました。

 

20代の頃から「お肌の曲がり角」よりも「筋肉の曲がり角」の方を意識して生きてきたので、それなりに筋力と柔軟性を維持していたつもりですが、足の筋力を維持するのは難しいと痛感するこの頃です。

 

「脚」の筋力は歩くことや泳ぐことで大きな筋肉を使うのですが、同じように運動をしていても「足」の筋肉というか組織を維持するのは難しいですね。

40代頃からだんだんと足に合う靴を見つけにくくなり、おしゃれよりは機能性、安定性が大事になりました。

 

同じような見た目でも、やはり値段が下がると全く履き心地が悪くなることが多いですね。

別の靴にした日には泳ぎに行くとすぐに足がつってしまうほどの違いがあり、選択の幅も狭くなってきました。

 

いつの間にか1足1万円以上の靴が当たり前になり、その価格帯でも合う靴がなくなり最近では2万円前後もかかることがあります。

私の足はとうとう、消費税だけで2000円ぐらい飛んでいく贅沢な足になってしまいました。

さらにこのところの物価高で、また本体価格が一気に3000円くらい上がっています。

泣きたくなりますよね。

 

私の生活必需品の中では最も高価なものかもしれません。

でもやはり靴が合わないと長く歩けないし、「足は贅沢」という一言を実感しています。

 

でも贅沢をしているわけではなく失われていく機能を維持するための必需品で、値段相応の材質やデザインになっています。

値段が高いのは贅沢ではなくメーカーの努力に対する適正な価格だと思っていますから、ここをケチると痛みを変にかばって歩くことになり、安物買の銭失いになりそうです。

 

こうした生活必需品にまで消費税をかけて、良い品にお金を払うことを躊躇させる社会になってきたのはほんと無慈悲だなあと思いますね。

 

何足もこの「贅沢な」靴が買えてしまうくらい、1年間で消費税を払っていることにまたちょっと泣けてしまうこの頃です。

 

 

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