垳川の歴史に思いを馳せながら、また葛西用水沿いへと戻りました。
*葛西用水親水水路*
地図では「葛西用水桜通り」と書かれています。
幹線道路沿いに少しだけ水路が残されて街路樹として桜並木があるぐらいの風景を想像していたのですが、まるで別世界のように葛西用水路を樹木が覆い、木板の遊歩道があり水辺にも降りれる遊歩道が続いていました。
ところどころに案内があります。
葛西用水の歴史
葛西用水は、万治三年(1660年)に、郡代伊奈忠克によって開発され、古利根川及び元荒川の水脈を利用し、武蔵東部の荒野を潤す一大用水路として、数回の開削と度々の改修構築を経て作られたものです。
水路としては都県境から葛飾区との境まで幅員7m、長さ3.6kmに及ぶ、足立区内最大の水路です。
歴史上、農業用水路として使用され、最近までは開渠の水路空間として残されていました。
その後下水道の普及に伴い、水質も改善され、コイやフナなどの生息する親水水路としてよみがえり、今ではつりをはじめとした区民の憩いの広場として親しまれています。
六木で葛西用水路と交差する運河を渡りました。何やら工事中です。
花畑川は、昭和6年に中川と綾瀬川を結び船の往来を便利にする運河として開削整備されました。現在は、その役割を終え、地域の皆様からは区民の憩いの場としての整備を望まれております。
「役割を終えた」用水路や運河が、こうして歴史とともに美しい散策の場になっていく。
新しい住宅地の中の幹線道路沿いの散歩を「覚悟」していたのですが、どこまでも緑が美しい葛西用水沿いの道でした。
ふだんだったら交通量の多い、しかもまっすぐな道を歩くのはできるだけ避けるのですが、この道はもっと先まで歩いてみたいと思いました。
先を急ぐので、今回は途中で西へと曲がり、都営六木団地の前から綾瀬駅行きのバスに乗りました。
「散歩をする」まとめはこちら。