6月初旬に丹那トンネルの上の水田と狩野川支流を訪ねたあと、6月中旬には久しぶりに見沼代用水を歩いてみようと思い立ちました。
見沼代用水は埼玉県を縦断するように通っていて、細長く水田地帯が続いています。
途中で川を越えさまざまに分水され、複雑な水色の線が地図に描かれているのを見るといつか全ての水路沿いを歩いてみたいものですが、問題はそこへの交通機関がないことですね。
今回訪ねた場所も東武伊勢崎線と新幹線にはさまれた真ん中の地域で、バス路線も限られています。
バスを逃さないようにバス停まで歩き切らなければ、何キロもまた歩くことになりそうです。
2021年の秋に歩いた見沼代用水が西縁と東縁に分かれる瓦葺から上流へ7〜8kmほどのところに、見沼代用水が元荒川と交差する場所があります。
その先ではしばらく野通川(やどおりがわ)と並行し、その東側には広大な水田地帯が広がっています。
弧を描くように北東へと進むとそこには星川が見沼代用水から分水されている場所があり、そのあたりが菖蒲町(しょうぶまち)で菖蒲城跡もあるようです。
水田地帯に菖蒲が咲き誇る風景が思い浮かぶ場所ですね。
さらに利根大堰に近い場所では、見沼代用水沿いに旧河道のような場所が両岸に描かれています。
河川を利用して見沼代用水が開削されたのでしょうか。
見沼代用水沿いにどんな風景が広がり、どんな歴史がある場所でしょうか。
さすがに蓮田駅からでは歩ききれないので、途中までバスに乗り、元荒川と交差している場所の近くから歩き始めてみました。
残念ながら菖蒲の季節は終わっていましたが、田植え直後の水田地帯が美しい地域でした。
そして地図にはなかったのですが見沼代用水にゆかりの深いお寺があったり、実際に歩いたことで見沼代用水と星川の関係が少しわかりました。
そしてまた今までの散歩のなかで知ったことと偶然にもつながる場所がありました。
6月中旬、わずか一週間ほどで一気に30度ごえの真夏日になり、歩く区間を短くして半日ほどの散歩になりました。
ここから十数キロで、あの古代蓮の里の近くです。
何回かに分ければ、見沼代用水を歩き切ることができるかもしれない。
壮大なというか無謀な計画と思っていたことが、実現できそうな気がしてきました。
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