皇帝ダリアが広がり始めたことに気づいたのが10年ほど前のことでした。
その頃は、両親が暮らしていた標高のやや高い地域では寒すぎて育てられないと母が言っていましたが、ここ2〜3年でその地域でも育てられているのを見るようになりました。
また、皇帝ダリアの説明ではだいたい開花時期が「11月から12月」と書かれているのですが、今年は結局2月初め頃まで咲いていて、寒さに強くなったのでしょうか。
植物の適応力、という表現が正確なのかはわかりませんが、すごい世界だと思います。
その通勤途中にある皇帝ダリアは「いつ枯れるのだろう」と気になって見続けていたら、2月初旬に咲かなくなり、そして根本の30cmほどを残して切られました。
切り株には何かでカバーして保護されていました。
歩道の電柱の脇に育っているのですが、おそらくその目の前のお店の方が手入れをされているのでしょう。
今年は皇帝ダリアがどう育つか、見てみようと思いました。
毎日通っているわけではないのですが、確か3月の終わり頃にその切り株のカバーが取られました。
4月に入ると、そこから新芽が出ていつの間にか葉が出ていました。
4月の終わりから5月にかけての茎と葉の育ち方は驚異的でした。
1週間ごとに30〜40cmは大きくなり、1ヶ月前はまだ切り株だけだったのに3週間ほどで私の背丈を超える勢いでした。
このあたりまでくると、むしろ毎日どれくらい成長しているのかわかりにくくなりそうです。
写真を撮ったり、メジャーで計測してみたいのですが、お店の真ん前なのでさりげなく観察して通り過ぎています。
唯一の頼みはすぐそばに電柱があるので、それをメジャーがわりにしています。
11月ごろまでにこの3倍の大きさになるのですから、皇帝ダリアの成長恐るべしです。
それにしても、こんなにダイナミックな植物なのに、昨年は同じ場所を通っていても目に入らなかったのでした。
今年は皇帝ダリアの定点観測をしてみようと思いついたのですが、「何センチになった」ぐらい初歩的な観察です。
でもずっと観ているうちに、皇帝ダリアの生活史が見えてきそうで楽しみになりました。
「観察する」まとめはこちら。