今回の被災地で部屋がカビている状況に、通常だったら開けて1ヶ月は持つ粉ミルクはどうなっているだろうと心配になりました。
長引く断水と停電で、お湯を沸かすのも大変そうですし、調乳するための手洗いも不十分になりそうです。
現地での声を直接聞いているわけではないのですが、調乳済みミルクに助けられた方々も多かったのではないかと想像しています。
停電・断水した分娩施設ではどのように対応していたのでしょうか。
乳児の消化管の感染症は原因を把握するのは難しそうなので、今回台風15号とそれに伴う停電・断水で乳児にどのような健康への被害があったのか結論を急いではいけないのですが、「調乳されている=滅菌されている」というだけで、災害時のミルクを介する感染症のリスクを減らすことができるだろうというのは常識的なところだと思います。
今年3月に待ちに待った液状乳児用ミルクが国内でも発売されました。
ぼちぼちと周囲のお母さんたちにも知名度が上がり、外出の時や災害時のストックとして買ったというお話を耳にします。
長期の断水・停電に遭遇された子育て中の方々や分娩施設のスタッフの声をきちんと記録していけば、おそらく次にくるのは「液状乳児用ミルクの製品に、そのまま使い捨て乳首をつけられる」ことになることでしょう。
今回の状況から、「哺乳瓶や乳首を洗わなくて済む」ことが断水や停電が長引くような災害時の授乳のニーズとして、現実的に求められているのではないでしょうか。
こういうことも実際にどのように対応したか、その記録の積み重ねの中から改善されていくといいですね。
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