いつもだと乗り継ぎ時間の短さや貪欲に歩きまわる時間であわただしいのですが、今回の散歩は比較的移動時間に余裕がありました。
1日目も、夕方にはのんびり大津を歩く時間がありました。
で、「腹が減った」になり、五郎さんのテーマソングが頭の中でぐるぐるしながら街の中を探しました。
米沢牛を食べられなかったリベンジと思いましたが、近江牛のお店はまだ開店前の時間でした。結局、いつもの親子丼のセットで滋賀県の親子丼を食べてみようかと思っていたら、「鳥天丼」のミニセットがありました。
決まった後も壁に書かれているメニューを眺めていたら、「小鮎の飴煮」がありました。これなら琵琶湖っぽいと思い、追加注文。さらに辛口の地酒も注文しました。
地図で琵琶湖を眺めていると、漁港があちこちにあります。
淡水湖での漁業はどんな感じなのだろう。どんな魚を食べるのだろう。
知らないことだらけです。
60年近く生きてきて、淡水魚を食べたのは数えるほどかもしれません。
子どもの頃に近所に釣り堀があって、たまにそこで釣れたマスを唐揚げにして食べたのと、ワカサギを何度か食べたのと、鮎とドジョウは各1回ずつぐらいでしょうか。
魚介類というと海か汽水のものがほとんどでしたし、出会った漁師さんたちも海の漁師さんたちでした。
子どもの頃はジャコを甘辛く煮たものとかよく食べていましたが、最近は佃煮もあまり食べなくなりました。
目の前に出されたのは5cmほどの小鮎で、くさみもなく甘過ぎることもなく、とても美味しいものでした。
2日目の朝、琵琶湖疏水を訪ねて大津市内を歩いていたら、あちこちに佃煮屋さんや淡水魚を扱う魚屋さんがありました。
そして午後、ふらりと近江今津で途中下車したら、駅の構内で佃煮があったので購入しました。
帰宅して、「くらべてわかる淡水魚」を引っ張り出したのですが、モロコの仲間だけでも姿が似ているものが8種類も載っていて、佃煮になった姿からは私には元のホンモロコの姿がまったく想像できません。
スジエビは載っていなかったのですが、汽水や海のエビと変わらない美味しさでした。
滋賀県のホームページに「佃煮・煮物」の説明がありました。
琵琶湖にすんでいるアユ、ホンモロコ、ヨシノボリ(ゴリ)、イサザ、スジエビ、セタシジミ等を使った佃煮や各種の煮物は、滋賀県の特産品です。
佃煮のほかにもこいの旨煮、うなぎの茶漬け、もろこ南蛮漬けなどがホームページに紹介されていました。
次回は是非、いろいろな淡水魚の料理を食べてみたいし、魚屋さんをのぞいてみたいものです。
そうそう、蕎麦は彦根に近い多賀町のものだそうで、とても美味しかったです。地酒は大津のとなりの高島市の酒蔵の「不老泉」でした。
滋賀県の食べ物や歴史にも、興味がつきませんね。
「食べるということ」まとめはこちら。