母の突然の昔話から、山陰行きで昨年11月に岡山や倉敷を通過したばかりなのにもう次の計画ができあがりました。
2018年7月の平成30年7月豪雨で50年に一度という水害を受けた倉敷でしたが、それがきっかけで岡山の干拓地をまわったり、日本中の河川や海や湖を見てみたいと遠出をするようになりました。
同じ山陽地域でも倉敷ではあまり水害のニュースを耳にすることがなかったのに、広島は毎年のように水害のニュースがあるのはなぜだろうと、その頃から気になり始めていました。
昨年春に豊川放水路に行きましたが、その時にいろいろ検索しているときに、三大放水路と呼ばれている放水路があることを知りました。
豊川放水路とその直前に見に行った狩野川放水路、そして広島県の太田川放水路とありました。
*太田川放水路*
広島のどの辺りなのだろうと地図を見て、ちょっと驚きました。あの平和記念公園があるあたり一帯が、何本もの川が集まった河口の中洲のようになっていて、それが太田川でした。
広島のこの辺りは2回行ったことがあるのに、こんな場所だったとは見えていませんでした。
太田川をたどっていくと、細く蛇行した三篠川(みささがわ)が芸備線に沿って流れています。
この芸備線も途中で橋が流されて運休になっていて代行バスになっていました。
いつかこの広島市内へと流れる川と、太田川放水路を見に行こうと思いました。
*三次市と江の川*
三篠川が途中で終わると、今度は別の川が三次市方面へと流れています。
検索しているうちに、分水界泣き別れであることを知りました。
この江の川の中流にある三次市を見ると、市の中心部に四方から水色の線が集まっていて、一見、どの川がどの方向へと流れているのか不思議な場所です。
この場所を見てみたいという思いが日に日に強くなりました。
この三次市を見て、芸備線に乗って広島に行き太田川放水路周辺を歩く。
散歩のテーマが決まりました。
*せっかくなので2泊3日で*
せっかく芸備線に乗るのであれば、あの中国山地の合間を走っている全線に乗りたいものです。昨年の10月下旬には橋が崩落した箇所の工事も終わり、全線復旧しました。
今回は母の記憶の中で美しい場所だった津山はあきらめて、岡山から吉備津神社へ行き、新見の街を歩き、そこから芸備線に乗って高梁川の支流と、三次市へ流れる西城川と馬洗川そして江の川のあの複雑な水色の部分をこの目で見て三次市に宿泊。
2日目は芸備線で江の川上流沿い、分水界泣き別れ、そして三篠川上流を走り広島へ向かう。
広島では太田川放水路を歩く。
広島から呉線に乗って海岸線を眺めて岡山方面へ戻り、懐かしい倉敷で宿泊。
ただ、午後の時間にゆとりがありそうでしたから、どこで途中下車しようか地図を眺めていました。尾道か三原あたりと計画していたのですが、直前になって笠岡に目が釘付けになりました。どうやら干拓地のようです。
ここを回ることに決定。
3日目は倉敷市ではなく新倉敷駅に向かい、午前中は玉島の干拓地を歩き、午後は西大寺付近の干拓地をバスで見ながら牛窓へ行くことにしました。
ちょうど新型コロナウイルス感染症で「不要不急の・・・」と言われている時期でしたが、新幹線も空いているようでしたし、私が訪ねるところはほとんど人がいないところなので2月下旬に決行しました。
地図を眺めているだけでいろいろな歴史がつながり、今回もまた結構いい線をいっている計画だったと満足の散歩になりました。
しばらく、この話が不定期に続くと思います。
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