通勤途中のホームから見える新幹線と満開の桜が、刻々と変化して「新幹線と新緑」の風景になりました。
手前に見える歩道には、赤やピンクのツツジが咲き始めました。
新緑に新幹線の白が映え、ツツジがちょっと色を添えている風景です。
こんなにも美しい風景なのに、毎年目に入っていなかったのですね。
ターミナル駅なので、電車が到着するとコンコースいっぱいに人が押し寄せてくるから、スリリングなゲームのように人をかき分けて歩くだけで精一杯でしたからね。
こんなに立ち止まって見たことがあまりなかったのでした。
その新緑の風景の中に一羽、黒っぽい鳥が入ってきました。
一目でカワウだとわかりました。羽ばたくことなく、ふわりと風に乗って旋回しています。
本当に美しい飛び方で、惚れ惚れです。
もしかすると、子育ての季節かな。近くの川に魚をとりにきたのかもしれません。
これも、生活史を定点観測というほどではないけれど、ビール片手に不忍池を眺めていたことが役立っています。
今、この時代のヒトの生活史を描くとしたら、どんな感じでしょうね。
問題に立ち向かって、思いもよらないような進歩を遂げていく反面、ヒトの愚かさもまたあぶり出されているのだろうなと。
2週間ほど前から、近所ではトイレットペーパーもタイミングが良ければ店頭で見かけるようになりました。
先週は、テイッシュペーパーはいつものように山積みになって安定しています。
住宅街で一日中、生活をする人口が増えたのに、食べるものも生活用品も安定して店頭に並んでいます。魔法のような物流のシステムだと改めて感激します。
一般家庭から出るゴミの量も、もしかしてとても増えているのではないかと思うのですが、いつも通り回収されていきます。
電気や上下水道、通信なども、供給と需要のバランスが地域で大きく変化しているのでしょうが、いまのところ困ることもありません。
どこかにとても負担がかかっているのかもしれませんね。
ヒトの愚かな面、それはいろいろと目につくこともあるけれど、きっと次に失敗談として活かしてくことができるのがヒトなのだと思うことにしましょうか。
私もまだまだ気をつけないと、思い込みや思いつきでこの状況に対応しようとしてしまいがちなので。
水仙や梅が咲き始めた頃に話題が出始めた今回の感染症が、スミレや満開の桜を楽しむ間もなく、とうとう新緑の季節に突入しました。
ということで、東京都の緊急会見から30日目、緊急事態宣言から17日目の、生活で感じた記録です。
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