今では近所のごくふつうの規模のスーパーでも、お惣菜にはほとんど塩分相当量やカロリーなど成分がプリントされたシールがつくようになりました。小分けのパックも増えたので、塩分を取りすぎないように調節しやすくなりました。
ただ、減塩になれてくると、市販のお惣菜や食品類はかなりしょっぱく感じるようになりましたから、これからはもう少し減塩のものが増えると助かりますね。
ここ10年ほどでさらに食品関係で進化したと感じるのが、食品の包装です。
簡単に手で開封しやすい工夫が増えてきました。
たとえばハムなどのパックですが、角の小さな部分を左右にひっぱって開封するのはおそらく高齢の方は大変だろうと感じ始めたのが、私も半世紀ほど生きた頃でした。
乾いていれば大丈夫なのですが、少し手が濡れていると滑って開けられません。
その頃から次第に開けにくいものが増えてきました。ペットボトルの蓋やドレッシングの蓋なども、蓋の周囲にギザギザが入ったものなら簡単に開けられるのですが、つるっとしたものだと開けられないことが出てきました。仕方がないので、ゴム製のビン蓋オープナーを買いました。ちょっとショックでしたけれど、開けられることの方が大事ですからね。
最近、見つけたのが、ハムのパックの開け口に小さなポッチがエンボス加工されたものでした。これなら、多少、手が濡れていても全然問題なく開けられます。
こんなことに気づいて改良してくださるなんて、すごいことだと思いました。
それ以外にも、以前ならハサミを探さないときれなかったような物が少なくなり、手で開封しやすくなりました。
食品を包装する耐久性や保存性と開封しやすさ、さらに環境への配慮とか、コストとか、さまざまなことに対応しながら改良されているのでしょうね。
工夫するというのはどうしても思いつきのことが多くなるのですが、食品関係のこうした工夫を10年ぐらいの長さで考えると、生活の質が確実に良くなっていると実感します。
「10年ひとむかし」まとめはこちら。