30代の頃から気にしてはいたけれど、なかなか嗜好とか生活習慣というのは変えられないものです。当時に比べて今は食品の大半に「食塩相当量」の記載があったり、無塩の食品が増えたので摂取する量を調節しやすくなりました。
ただ、だいぶ減塩に慣れてくると、市販のお惣菜や食品類はかなりしょっぱく感じます。
実際に塩分量が多い食品もまだまだありますね。
一食で5gぐらいになるお弁当やお惣菜があって、「それを食べたら、ほぼ一日の摂取量になってしまう」という感じです。
カップラーメン世代ですから時々無性に食べたくなるのですが、塩分量を見て棚に戻しています。非常食としても、もう少し減塩の麺類が増えてくれるとうれしいですね。
一日に三回食べるとして1食あたり2g以内にするために、そして品数も摂れるようにするには、もう少し減塩の食品が増えるといいなと思っています。
*食糧が足りない時代から飽食の時代へ、そしてふたたび十分に食べられない時代へ*
私が子どもの頃は「しょっぱい少しのおかずでたくさんのお米を食べる」という時代で、その少し前はタンパク質が足りないあるいは農家でさえ十分にお米を食べられない時代だったようです。
そこから多種多様な食品を十分に食べられる時代になり、 女性一人でも好きなものを好きなように食べられる時代にもなりました。
食品の保存性が高くなったり、加工技術の進歩もあることでしょう。1970年代からの変化を思うと、夢のような時代ですね。
小学生の頃にはこのままでは人口が増えすぎて食糧不足になるとさんざん驚かされていたのに、まるで新約聖書のイエスが「5つのパンと2匹の魚」をさいて5000人の聴衆のお腹を満たした話のようだと思い返しています。
栄養になるものが少なくて塩分でご飯を食べていた時代から、栄養のあるものも食べられてさらに塩分摂取量が増える時代にいつの間にか変わっていました。
これからはもっと減塩で薄味で、それでいて美味しいお惣菜やお弁当などが増えるとうれしいなと、贅沢なことを願っています。
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