食べるということ  58 奈良漬

今回の散歩では、柿の葉寿司とともに奈良漬も絶対に奈良で買おうと決めていました。

 

良い香りのする木箱に入った超高級な奈良漬を子どもの頃にいただいた記憶がどこかにあって、奈良漬というのは私の中では何か特別なものでもあるのです。

奈良漬でも顔が真っ赤になるという人を知ったのは成人してからですが、それを子どもの頃から好んで食べたのですからいけないですねえ。

時々、塩分をちょっと気にしながらもむしょうに食べたくなることがあります。

 

今ではスーパーやデパートでどこでも買えるのですが、本場のお店で是非色々な種類の奈良漬を見て購入したいと、楽しみにしていました。駅前にはたくさんのお店があって、どこに入ろうか悩みながら、まずは猿沢池と荒池へと向かいました。

とちゅうは日差しも暑いくらいのお天気だったのに、奈良駅に戻る途中、ポツリポツリと降り出した雨が土砂降りになってしまいました。雨宿りも兼ねて、近くの奈良漬のお店に駆け込みました。

 

お店に入っただけで、本当に良い香りです。

たくさん種類があって悩んだのですが、味には保守的なところがあるので、無難な瓜にしました。

 

ところで奈良駅前にこんなに奈良漬けのお店があるし、奈良が発祥の地ですよね。

あまり考えたこともありませんでしたが、奈良漬けを読むとその歴史の長さにまた圧倒されますね。

 

そして「特徴」に奈良漬けのアルコール度についても書かれていました。

なお、奈良漬を多量に食べた後に車両等を運転すると酒気帯び運転となる場合があるので、食後に運転する予定がある場合は注意が必要である。ただし、アルコール健康医学協会によると、アルコール度数5%の奈良漬けの場合は約60切れ(約400g)もの量を食べなければ基準値に達しないということである。

「アルコール度数5%」ということはビール並みのアルコールなのですね。

 

まだ旅の1日目でしたから、箱で大きいものではなく、小さなパック入りの奈良漬けとしば漬けを買いました。

以前だったらこういう漬物のパックも要冷蔵だったのに、最近は常温で半年ほど持つので、旅先でのお土産として重宝します。

 

開封して食べる時には、それぞれの地域を思い出して懐かしくなります。

これもまた食品保存のための工夫のおかげで、無駄なく長期にわたって旅の思い出を味わえるのですから、本当にありがたいことです。

 

ということで、ぼちぼちと奈良漬けのパックを開けて味わっているこの頃です。

 

 

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