散歩をする 263 新河岸川の上流を歩く

テレビでよく観る川越市ですが、少し前まではどのあたりに位置するのか、私の頭の中の地図ではぼんやりとしていました。

一度は行ってみたいと思っていたのですが、2年前に首都圏外郭放水路を見学に行った帰りに、そうだ川越を通過してみようと思いました。春日部から大宮に出て、川越線で川越に行き、西武線で都内に戻るルートです。

 

大宮を出てからしばらくして荒川を渡ると、広い水田地帯が広がり、その向こうに少し高台に見える場所が川越でした。これもまた昔、海底だった地形なのかと印象に残りました。その日は駅周辺だけ少し歩き、いつかゆっくり歩いてみたいと思いながら2年以上がすぎました。

 

最近、野火止用水と新河岸川との関係を知り、新河岸川をぼちぼちと歩いています。

その新河岸川上流が川越であり、あの高台に見える川越の地形とつながりました。

武蔵野台地北部に降った雨を集めた伏流水や入間川(笹井堰)からの水田用水を水源とする赤間川が、埼玉県川越市上野田町八幡橋付近で新河岸川と名前を変え、起点となる。川越の市街地の北側を回り込むように流れた(ここは途中の田谷橋まではかつての赤間川である)後で、川越市大字砂付近で不老川、川越市大字南田島付近で九十川と、次々に流れ込む支流を合わせながら荒川の西岸沿いを流れて、東京都北区の岩渕水門先で隅田川に合流する。上流から川越市ふじみ野市富士見市志木市朝霞市和光市板橋区、北区を流れる。

Wikipedia新河岸川」、「地理」)

 

 

地図で新河岸川の上流へとたどっていくと、川越市の中心部をまるで円を描いて囲むように流れています。そして、同じようにその外側を入間川がやはり円を描くように流れています。

「台地」といっても、なんだか岬のような不思議な地形のようです。

 都心から30km圏に属し、北緯35度55分30秒、東経139度29分08秒(市役所のある元町)、市域は東西およそ16.3km、南北およそ13.8km、標高は元町で海抜18.5m、市の南端が最も高く50.7m、東部が最も低く6.9m、標高差およそ44mである。

 

「標高差44m」これが、あの川越線の車窓から見えた高台の意味だったようです。

長水路プールを縦にした高低差ですね。

 

荒川と多摩川に挟まれた地域を武蔵野台地と言い、川越はその北端に位置する。武蔵野台地は奥秩父山地を水源とする多摩川が形成した扇状地である。太古の多摩川(古多摩川)は東京都と神奈川県の都県境方面ではなく埼玉県西武の入間郡を横断して流れていた(今の入間川の流路とほぼ同じ)。武蔵野台地は柳瀬川以北を特に川越台地と呼び、さらに入間川を超えた北西側を特に入間台地と呼ぶ。南西には狭山丘陵が接する(狭山丘陵も古多摩川が土砂を堆積してできた丘陵で、狭山丘陵の形成によって多摩川は後に流路を南に変えることとなった)。 

Wikipedia川越市」、「地誌」)

 

新河岸川上流と入間川が同心円のように流れているのは、「古多摩川」が関連しているということでしょうか。

「古多摩川」、また初めて聞く言葉が増えました。

 

新河岸川の水源地近いところまで、あの台地との境を歩いてみよう。

北陸道の散歩から戻って10日ほどで都内の感染者数が500人を超え、遠出の散歩がまたしにくくなりそうな雰囲気になってきた11月下旬に出かけてみました。

 

 

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