鵺(ぬえ)のような 1 賛美した人はどこへ行ったのだろう

財務大臣の「野党時代の反緊縮・積極財政論を熱弁された動画」を観ました。

2012年(平成24)のものだそうです。2分ほどなので、その内容を書きとどめておきました。

 

戦後不況を立て直した大蔵大臣「高橋是清」の話

日銀に向かって「金を刷れ」

「ジャンジャン刷れ」「俺が使う」「俺が使うから文句言うな」「黙って刷れ」と

彼(高橋是清)は「政府がドンドンお金を使う」という事をやって  今でいう「財政出動」というんですが、それ(財政出動)をやって 道路を作ります 港を作ります 雇用も増やしますてのもバンバンやって 結果として世界は日本が一番早くデフレ不況の脱却に成功したと褒めざるを得ない結果を出したわけです

お答えしておきますが この人は一円も増税していないからね

増税していないんだよ!

増税しないで財政出動だけで賄った

お金を借りているのは政府です

1000兆借りているじゃないですか 必ず貸している人が1000兆いかないとおかしい

誰が貸しているんですか?

皆さんが貸しているんです

その政府の借金が多いからとんでもねぇなんて言っている人がいっぱいいるけれど 何が問題なんです?

借金が多きゃそんな大変なんですか?

皆さん何か間違えてんじゃありませんか?

皆さんの家計簿 皆さんの事業会計と国の国家会計は全く違うもんです

何が違うか

一番違う所は 国はいよいよになって金が無くなったらどうすりゃいいか

簡単です

刷ればいい

(会場から爆笑)

簡単だろ? すべて円建てヨ したがってヨイヨイになったら円で刷って返せばいい

勿論その時になれば円が大量に発行されますから そりゃデフレがインフレに変わりますよ

しかし今はデフレなんだから!

したがって(国民が)お金を使ってくれるようになるには そのためには今は何といってもここは

財政出動です

(会場から大拍手)

 

「国の借金のために」「少子高齢化で財源がないから」と増税や国民の負担増は仕方がないという雰囲気に変わり始めてすでに20年ぐらい経っている気がしていたのですが、なんだ、わずか8年前には現財務大臣はこういう考え方だったのですね。

どこで、どう変節したのでしょうか。

 

経済に疎い私には、経済学というのは、その方法が失敗して国民に与えた影響について責任をとる仕組みが確立されていないのだろうなぐらいしかわからないので、どちらの考えがより良いのかわかりません。

 

ただこの動画の中で爆笑し、大きな拍手をしていた人たちは今、どこにいるのだろう。

政治家と一緒に、考え方を翻してしまったのでしょうか。

 

 

あの人口についての話も同じ。

どこかで急に、それまで賛美していた雰囲気が変わる。

その時にはなかなかその変化が見えづらいものですね。

 

 

ということで新しいテーマを思いついたのでした。

「鵺(ぬえ)のような」です。

 

 

「鵺(ぬえ)のような」の記事のまとめ。

2.   「自由な働き方」と非正規雇用

3.   観測気球

4.   印象に残すことと印象が強すぎることのジレンマ

5.   「勝利よりも大切なことがある」

6.   誰が「不満」を生み出しているのか

7.   「緊急事態宣言は意味があったのか」

8.   「大和魂」

9.   歴史の葛藤が感じられない動きに注意が必要

10.   急に何かが動く瞬間がある

11. 「実証実験」という感覚の広がり

12. 脛に傷を持つのもの同士

13. 目が泳ぐ

14. なぜ抗議の意思を表さなくなるのか

15. ねじれる

16. しがらみ

17. 都市伝説がまたひとつ

18. 「黒を白に、白を黒に」

19. 未曾有時に大丈夫と思いこむ

 

 

過去に「鵺のような」について書いた記事はこちら。

現場の狂気

カンガルーケアを考える 13   鵺(ぬえ)のような雰囲気にあらがうむずかしさ

事実とは何か 27  「風に吹かれて」

気持ちの問題 43    何かをしているように見える人

運動のあれこれ 11   「イクメン」という運動がもたらしたもの

記録のあれこれ 16    新生児についての記録

運動のあれこれ 20   森林の万能論

思い込みと妄想 41    ほうれん草とポパイ

行間を読む 77    言葉にならないものが言葉になるまで

記憶についてのあれこれ 153   非正規雇用が広がった時代

記憶についてのあれこれ 155   ブルーインパルス