小金がまわる 24 この世のあとの居場所の費用

新年早々から霊園の話が続き、この世のあとの居場所のお値段が気になりました。

 

昨年の散歩で見つけた第一候補の樹木葬は、「永代供養、宗教不問、後継者不要でお一人数十万円」でした。

ただ、いつから準備するのかによって、もしかするともっと金額が大きくなるかもしれません。ちょっと怖くて、具体的な話をそのお寺に聞きにいけていないのですが。

もし、今から予約して、あと半世紀以上生きてしまってギネス記録に乗る長寿者になってしまったら、生きている間に相当、予約料のようなものを支払わなければならないかもしれないですからね。

 

ほんと、この世のあとの居場所のための費用も大変な時代になりました。

 

*都立霊園のお値段は*

 

小平霊園を歩いて、父方の祖父が一時期眠ったこの場所もいいかなと思い始め、都立霊園のお値段を検索してみました。

 

東京都の「令和2年度都立霊園の使用者を募集」を読んでみました。

 

「都立霊園の使用者」。

「使用者」とは死んだ側なのだろうか、それとも遺族のことだろうか、出だしから引っかかってしまいましたが、死というのは現実味が超現実に感じるところがありますね。

 

さて、祖父がいた小平霊園の一般区画は使用料が「1,662,500~5,206,250円」で、さらに年間使用料が「1,400~4,200円」だそうです。

祖父が亡くなったのは私が生まれる以前で、1954年(昭和29)だったそうですから、当時はいくらぐらいだったのでしょう。

 一区画がだいたい均等に見えた小平霊園でも、数倍の価格差があるのですね。

平等を求める気持ちが明治頃から少しずつ社会に根付き、戦後にこうした公的墓地で実現したのかと思ったのは勘違いだったようです。

 

ちなみに、都立霊園の最高額は青山霊園の「10,078,450円」でした。

お金と数字に疎い私ですから、一桁読み違えたかと思いました。

 

小平霊園の「年間管理料」が不要な墓地は以下のようです。

合葬埋蔵施設(一定期間後共同埋蔵)  遺骨1体あたり70,000円

合葬埋蔵施設(直接共同埋蔵)     遺骨1体あたり60,000円

樹林型合葬埋蔵施設          遺骨1体あたり134,000円

  〃                粉状遺骨1体あたり44,000円

樹木型合葬埋蔵施設          遺骨1体あたり194,000円

 そうか、この世のあとの居場所は「埋蔵施設」というのですね。

 

「樹林型」と「樹木型」の違いがよくわからないけれど、死んだら別にどちらでもわからないし、一番安い、「粉状遺骨」にして樹林型合葬埋蔵施設でいいかな。

これなら「東京都に3年以上居住」の条件はなんなくクリアしているし、生前申込もできるようです。ただ、応募して抽選制であれば、居場所の確保も競争ですね。

 

 

いやはや、自分の体の後始末も大変ですね。

さらに消費税がかかるとしたら、シュールですね。

 

 

でもこれも、平和だからこそ、最後はどこで眠りたいとかいくらお金をかけようとか考えていられるということでしょうか。

 

 

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