きしめんは「棊子麺」と書くことを、また初めて知りました。
「棊」という漢字は初めて見るような気がするのですが、どんな意味があるのだろうと検索すると「碁石」につながるようで、いやはや日本語も漢字も難しいですね。
「日本大百科全書(ニッポニカ)」にはこんな説明がありました。
麺(めん)類の一種。もともとは小麦粉に水を適量加えてこね、小さくつまんで丸め、押して碁石の形に似たものを作り、煮たのを棊子麺といったという。次には、うどん作りのように加水小麦粉を麺棒で伸ばし、碁石型に打ち抜いて用いるようになった。
きしめん、名古屋の名物ですね。
知多半島を回って、名古屋駅に戻ってきた時には、絶対に駅ホームにあるあのきしめんを食べようと思っていました。
新幹線のホームにもあって、いつも食べたいと思いつつそのままになっていました。
今回は、中央本線への乗り継ぎの間、駅の外に出られない一筆書き切符だったので、これはチャンスと思い食べることにしました。
まだ小雨が降って肌寒かったこともあって、できたての熱々のきしめんは身体中に染み渡りました。
茹で加減も出汁も、ほんと美味しくいただきました。
子どもの頃から父と母の味覚や好みの東西南北差があって、父は蕎麦、母はうどんがそれぞれ好きで、うどん派の母は時々きしめんも家で作っていました。
きしめんを読むと、母の出身地である岡山にも「しのうどん」というきしめんがあるようです。
ただ、家で作ってくれたきしめんは、どちらかというと黒い関東風の醤油だったのですが、岡山のしのめんは関西風の薄い醤油なのでしょうか。
Wikipediaを読むと、きしめんの由来も諸説ありのようです。
食べ物ひとつとっても、いつからどのように変化してきたのか事実を知ることは難しいものですね。
各地のきしめんを食べてみたいなと、出かけられないとなおさら思いが募ります。
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