入間川の上流部を確認できて満足し、そこから、いつか歩いてみようと思っていた場所へ向かいました。
年間パスポートを購入して神代植物公園に行くようになったのが2017年ですが、この崖線の上にある植物園から坂を下ると、崖の途中に深大寺があり、そして神代水生植物園があり、鬱蒼とした森と湧き水と、ほんとうに美しい場所です。
その神代水生植物園の向かい側の森は東京都立農業高校神代農場で、地図ではその敷地内に湧き水のような場所が描かれ、中央自動車道の下を通って南側の深大寺自然広場・野草園が続いています。
神代植物園と水生植物園だけでも広大な敷地で美しい場所なのに、さらに南側へと水がつくりだした公園があるようです。
今回はここを目指すことにしました。
行く前に地図を眺めていると、「池ノ上神社」を見つけました。「いけのかみ」と読むようです。
今まで何で気づかなかったのでしょう。「池ノ上」ですから、きっと水の神様に違いありません。
*深大寺自然広場へ*
中央自動車道の下を一旦、南側の道へ回り、再び自動車道の陸橋を渡ると、そこには大きな昔からの農家と雑木林がありました。その森に沿って歩くと、深大寺自然広場への入口があります。
崖下を見下ろすような高低差です。
雑木林の中を下って行くと、水の音が聞こえてきました。
右手の金網の向こうが農業高校の神代農場の敷地で、そこにある湧き水からの水路の音でした。
ああ懐かしい、沢の風景 です。
平日でしたが、小さなお子さんを連れた家族が水のそばで遊んでいました。
沢の流れを見ているだけで、大人も子どもも無心に遊べる場所ですね。
*池ノ上神社*
地図には載っていない、雑木林沿いの踏み固められた道を上ると、広い畑と果樹園のそばに出ました。
地図では「池ノ上神社」の敷地として描かれているように見えた場所は、私有地の農場のようでもあり、歩いてよいものかちょっと悩みました。
農作業をされている方々がいらっしゃったのですが、私の方を見ることもなく仕事をされています。
ちょっと会釈だけして、通らせてもらうことにしました。
道路を隔てた場所は、神代植物公園水生園です。
さっきの湧き水の上にあるから「池ノ上」なのか、それとも水生園の周辺にある池の上にあるから「池ノ上」なのだろうか、由来を探してみましたがわかりませんでした。
検索しても、1904年(明治40年)ごろに部落内にあった稲荷神社を合祀したらしいということぐらいしかわかりません。
池ノ上神社の後ろには中央自動車道が走っています。
山を切り通した というよりは、崖線の端に道を通した感じです。
池ノ上神社を後にして、南北に通る三鷹通りに出てバスに乗るつもりでした。
畑が終わるあたりにはちょっと足がすくむような急な石段があって、それを降りると三鷹通りでした。三鷹通りもまた崖線を切り開いてつくられた道路で、地蔵川の賀茂神社のように池ノ上神社もまた道路建設のために移転をしたのだろうかと気になりましたが、よくわかりませんでした。
それでも、この国分寺崖線からの豊かな水を見守ってこられた水の神様ですね、きっと。
「水の神様を訪ねる」まとめはこちら。