散歩をする 304 多摩川右岸の田んぼを訪ねる

また5月の散歩の記録に戻ります。

 

5月初旬、そろそろあちこちで田植えのニュースが聞こえる頃です。昨年に続き、田植え後の田んぼの風景を見逃したくないと思いました。

ただ、絶対に都県境を越えない散歩を実施中です。都内の田んぼとなると、まず思いついたのが羽村の根がらみ前水田ケルネル田圃です。

 

ケルネル田圃は田植えの時期がもう少し遅いこと、そして、まだ見たことがない場所を訪ねてみようと「東京、水田」で検索して見ました。

東京都産業労働局の「田んぼの生きもの調査」が公開されていました。

「東京に田んぼがあるの?」と驚かれる方もいらっしゃるかもしれませんが、都内には平成30年現在256haの水田が残っています。そして水田や樹園地、畑等で66の農業用水が今もなお現存しています。

(平成30〜令和元年(2018〜2019年)関東農林水産統計年報 令和2年3月農林水産省

 

 

その「田んぼの生きもの調査」はなんと農業用水別に実施されていて、都内の農業用水を知ることができました。

 

その中に「日野用水」と書かれていて、30年ほど前の記憶とつながりました。

日野台地と清流に書いたように、1990年代に日野を何度か訪ねる機会があって、「市内のあちこちに清流の流れる小さな水路があった」ことが印象に残っていました。

そして2019年に豊田駅前の黒川清流公園を訪ねて、日野台地の崖線と湧き水の豊富さに、やはり日野のあの記憶は間違いではなかったと思っていました。

 

ところが日野用水の存在を知り、私が見た清流はもしかすると多摩川からの用水で、その水源について大きな勘違いをしていたのではないかと気づいたのでした。

日野駅豊田駅は隣同士ですが、水の得かたは全く異なっていたのではないかと、確認して見たくなりました。

 

そうだ、今年は多摩川右岸の田んぼを訪ねてみよう。

30年ぶりぐらいに、日野駅に降りて見ました。

 

 

 

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