散歩をする 308 立川崖線の湧水と昭和用水

都内の農業用水を読んでいたら「昭和用水」がありました。どこから取水しているのだろうと地図を見ると、5月初旬に歩いた高月町の対岸に取水堰がありました。

 

そこから水路をたどると、2017年から2018年にかけてその辺りを散歩した記憶とつながりました。当時は「東京湧水せせらぎ散歩」という本に出会った時で、 福生のあたりから武蔵野台地の崖線沿いにある湧水や水路を歩き始めていました。

 

その時に、龍津寺(りゅうしんじ)の湧水を訪ねてから、水田や畑、そして住宅の中を通る水路沿いに歩き、中神駅から帰宅しました。

拝島丘陵 龍津寺

 龍津寺(りゅうしんじ)は拝島丘陵が多摩川に落ち込む際にあり、多摩川までは400mほど。湧水は寺の裏側の崖地に湧き、昭和用水堰から取水した水量豊かな流れに落ちる。奥多摩から選んだ巨石を積み上げて作られた水路は、途中に休憩スペースもあり、人々の憩いの場となっている。湧出は3カ所に見られ、いずれも水量はあるが、一番上流の湧出が多い。

 

地図では多摩川の河川敷にほど近い平地のような場所と想像していたら、そこに崖線があり、本当に豊かな水が湧き出ていました。

そして近所には水田が残っていたことにも驚きました。

あの日の散歩をブログに残していなかったのは残念です。記録は大事ですね。

 

*立川崖線と昭和用水を歩く*

 

その龍津寺の前に拝島ポンプ所があり、その多摩川側に水路があります。地図で上流へとたどると、啓明学園の校内に水路があってその先で多摩川につながっています。ここがちょうど高月町の対岸で、取水堰だったようです。

 

なんとなく水源と途中の水路がどの辺りを通っているか想像できたのですが、郷地町の辺りで昭和用水はぐいと内陸よりに曲がり、いくつかの小さな川が合流して最後はあの残堀川に流れ込んでいます。

4年前と違って、この小さな川の線を見ただけでここに崖線があることが想像できます。そして地図には載っていない、湧水や水の流れがあることも、そしてその恩恵を受けた風景や生活があることも想像できました。

 

そういえば、30年ほど前にこの郷地町に知人が住んでいて、「昭島の水道は地下水が豊富だから本当に美味しい」と誇りにしていたことを思い出しました。

「清潔な水を安く、不足なく得る」ことが叶い、美味しいことも求められ、高度浄水施設が造られた時代に入っていた頃でした。

そして都内から田畑が消えて、住宅地へと開発が進んだ時代でした。

 

ここをぜひ歩いてみよう。

5月下旬に出かけました。

 

 

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