米のあれこれ 24 田植え直後の水田の風景

都県境を越えない散歩から、待ちに待った2ヶ月ぶりの新幹線の散歩です。あの西大井駅から御嶽山駅までの道も、一度歩くと車窓の風景の中でもぐっと浮かび上がるように見えてきます。

品川駅から多摩川までは5分で通過することも、今回初めてわかりました。速いですね、新幹線は。

新幹線内の公衆電話サービスが6月末で終了になるというアナウンスがありました。

 

新横浜を過ぎてじきに旭区に入ると、もう水田が見え始めます。

今回の遠出は、水田の風景を見ることが目的の一つでした。

 

2019年5月中旬に、初めて東北の川や海を見に訪ねたときに、田植えの時期がグラデーションを描くように異なる風景が印象に残りました。

高校生まで過ごした地域では4月下旬から5月初めにはすっかり終わっている田植えですが、東北では5月中旬ではようやく代掻きが終わってこれから水を張るという水田もありました。

その少し後に新潟を訪ねたときには、大宮を過ぎたあたりでは6月初旬に田植えをしている風景を見て、さらに遅い時期に田植えをする地域があるのだと知りました。

 

あの時に「来年はあちこちの田植えの風景を見に行こう」と楽しみにしていたのですが、想像もしていない新型コロナウイルス感染拡大で、昨年は残念ながら田植えの時期の風景を見逃したのでした。

今年こそはと思っていたのですが、3回目の緊急事態宣言となりました。そこで、都内の田んぼを見に行きましたが、まだ時期が早過ぎたようです。

 

今回の遠出は6月下旬ですからさすがに全国どこも田植えは終わって、青々とした水田の風景になっていることでしょう。水田と用水路の風景を見ることができるだけでも幸せと思って出かけました。

 

ところが旭区の水田は、田植え直後のあの頼りなさそうな稲がほやほやと水田に植わっている風景でした。

これは、まだ諦めるのは早そうです。

 

ジオラマのような車窓の風景が次々と変化する新幹線の窓からは、今まで遠出の散歩で訪ねるときに見た風景がまた違って見えました。

 

息をのむような風景をまばたきを惜しんで眺める合間に、水田についてメモが追いついたものを記録しておこうと思います。自分でも何を書きとどめたかったのか、すでに記憶があやふやになっているのですけれど。

田んぼ! 富士山、畦道散歩

南アルプス、残雪、富士市、田毎の富士

天竜川左岸、水田

豊川右岸、水田、幸田

三河安城、名古屋間、代掻きの水田がまだ多い

愛知用水

米原手前、水田、高宮

山崎、高槻、田植え直後

明石、溜池、水田

相生の先、代掻きが終わったばかり

岡山、美しい!これから田植え

防府の上流、山と川、水田、中国画

厚東、谷戸、赤瓦、美しい

小月、川、

小さな溜池、水田

新下関まで水田、美しい、向こうは日本海

遠賀川、手前に城?、美しい水田、城のような家

竹原古墳のあたり美しい!

 

4時間46分の長旅かと思ったのですが、トンネルに入るとすぐに記録して、都市が近づくとトイレに行って、そしてあとは車窓を眺めて水田を一つも見逃さないと眺め続けたら、あっという間に博多に到着しました。

やはり記録が追いついていないのですけれど。

 

「岡山、美しい!」と強調しているのは贔屓ではなくて、ほんと、岡山以外のどの地域の風景もまた美しく、そして落ち着いた街に見えました。

 

田植えが終わったばかりの水田の横には、すでに青々と力強く育っている田んぼもあります。

用水路は、あちこちの水田に水を送るために水が豊富に流れています。

これだけの水田に過不足なく水を分けるシステムを、それぞれの地域でどうやって築いてきたのでしょう。

 

博多までの水田、用水路、川、放水路などの風景を見ることができただけでも、きた甲斐がありました。

 「水田は健在」

これから、いよいよ1400年の干拓の歴史を歩きます。

 

 

 

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