運転免許証の更新時期が来たので、今度こそ免許証を返納しようと思い出かけました。
免許をとった翌日に一度だけ運転したきり、40年近く運転したことがない筋金入りのペーパードライバーです。国内では自分自身を証明するのにもっとも社会で信頼されていると思えたので更新し続けてきましたが、返納後にも運転経歴証明書として自分の証明に使える制度ができたので、運転しないのに更新するのも警察の方のお手を煩わせるだけだしと返納を決めました。
ところが窓口で「やはり運転免許証の方が良いですよ」と説明されて、あれよあれよと講習を受けて新しい運転免許証が交付されました。
まあ、これであと5年間は安心ですけれどね。
*マイナンバーカードの迷走*
もう一つ写真付きの身分証明書としてマイナンバーカードがあり、制度が始まった当初に比べると申請方法もだいぶ簡単になってきたようです。
スマホで自分で写真を撮って作れるようになった時に試してみたのですが、スマホの自撮り写真は納得のいくものが写らなかったので躊躇しているうちに、また日が過ぎていました。
健康保険証に紐付けも実現したけれど、実際には読み取り機のある施設の方が少ないし、今までのものでも特に困ることもありませんね。
もっと本質的な、生まれた時から現在に至るまでの「私個人の証明」の部分には至らないようです。
公的な権力と私的な部分の境界線との兼ね合いでしょうか。
今は、年金生活に入る前にはマイナンバーカードを作ればいいかなぐらいに思っています。
その頃には、介護保険や国民健康保険、年金など社会保険と預金がリンクして、高齢になっても「保証人なし」で自分自身で対応できるシステムになるといいのですけれど。
*公的な身分証明なのに、民間のポイント*
2015年末にマイナンバーと連動してポイントカードを統一するというニュースがあった時には、まだ非現実的な話としか受け止めていませんでした。
そしてどちらかというと、「へそくりであるポイントをなんで国が把握しようとするのか」と違った受け止め方をしていました。
実際には、マイナンバーカードを作ってもらうためのポイントのようですね。
最近では「新規取得で5,000ポイント」「健康保険証としての利用申し込みで7,500ポイント」「公金受取口座の登録で7,500ポイント」だそうです。
キャッシュレス決済サービスを見ると、なぜこれらの会社へこのポイントがいくシステムなのだろうとよくわかりません。
最近、お店独自のポイントカードがなくなって、大手企業のものに代わるところが増えました。近くのスーパーもそうです。
以前はへそくりのように楽しみにしていたポイントですが、大手になったことで私はやめました。うまい話はないですからね。
国と「私の存在証明」の公的な契約としてのマイナンバーカードだと思っていたのに、なぜ私企業がそこに入ってきて「2万円相当のポイントがもらえる」のでしょうか。
誰かこのカラクリを説明してほしいのですけれど。
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