散歩をする 360 米坂線の車窓の風景

あやうく乗り遅れそうだったバスは、白と黒を基調にした落ち着いた米沢の街をぐるっとまわって10時10分ごろに米沢駅に到着しました。出だしから山形新幹線が途中で止まるというアクシデントがありましたが、充実した散歩になりました。

 

次に乗るのは10時29分発の米坂線で、3年前に食べた駅そばを食べる時間はなさそうです。おにぎりとゆべしを購入してホームへと向かいました。

改札に入ると目の前のホームに新幹線が止まり、同じホームの後方が米坂線のホームでした。在来線のとなりに下りのつばさが停車していました。シュールですねえ。

 

米坂線もいつか一度は乗りたいと思っていた路線で、30年ほど前に奥三面ダム建設現場から村上へと行く時に車で通過した時に小国のあたりの怒涛の川に驚いた記憶から、いつかこの辺りをもう一度訪ねたいと思っていました。

 

列車が動き始めてすぐに最上川の鉄橋をこえ、先ほど歩いた場所が見えます。

そこから終点の坂町までのメモです。

南米沢、西米沢、駅舎がかわいい

成島の前から上り、水田、水豊か、広々とした最上川沿いの水田地帯、白いマーガレット

羽前小松、お城みたいな体育館

犬川、青鷺、白鷺

左前方の山、残雪

今泉、消雪パイプ、道が茶色、待ち合わせ3分、アスパラガス

川美しい!

残雪、朝日連峰だ! 荻生駅

羽前椿手前から右、遠くにかなり雪が残る山が見える

水田地帯美しい!

手の子の手前から山へ、山に入ると眠くなる、沢、ポツリと家がある

 

米坂線がぐいっと大きく北西に向かい、この今泉駅の先で白川を渡った後、今度は南西へとまた大きく向きを変えて山あいへと入ります。

実際に米坂線に乗って、最上川の作り出した平地に沿って走っていることがわかりました。

 

8月3日からの大雨で、米坂線は不通になりました。Wikipediaの「米坂線」によると、「8月4日大雨により羽前椿ー手の子間の小白川に架かる「小白川橋梁」が崩落」と記録されていました。

ちょうど「山に入ると眠くなる」と書いたあたりで美しい白川へ合流する小白川を通過し、その橋が崩落してしまったようです。

現在は8月6日に米沢ー今泉間のみが復旧しているようです。

 

国道に「新潟まで96キロ」の表示、羽前沼沢手前

羽前沼沢駅を過ぎたところに鉄道防雪林

伊佐領、悪石岩

川、開けて水田!羽前松岡手前、雪山が見える

水田と川があると目が覚める、圏外

小国! 線路沿いに水路、おしゃれな家

荒川、意外に穏やかな流れだった

 

手の子駅を過ぎてトンネルに入ったあたりが最上川と荒川の分水嶺のようで、トンネルを抜けると荒川の支流の横川と米坂線小国駅の先まで並走しています。

 

30年前の記憶ではただ山道を走った印象でしたが、伊佐領を過ぎたあたりでハッと目が覚めるような水田地帯が広がっていました。圏外になってGPSでは追えず、またメモがどこかに消えないようにドキドキしました。

 

小国駅の前に日本重化学工業株式会社の工場がありましたが、30年前にも見たような記憶があります。

記憶と違うのは、ちょっとおしゃれな住宅地が増えていたことでした。

右手から荒川本流が流れて横川と合流し、また山の中を抜け県境を超えると、越後金丸駅のあたりからダム湖でした。

 

県境にダム

越後金丸駅、越後片貝駅の手前、発電所、ダム

関川村

赤い橋

川合のあたりから堤防が高くなる

越後下関、どっしりとした日本家屋、越後大島、道が茶色

村上市に入る

取水堰、荒川、穏やかな川だった

堤防と水田地帯が美しい

 

30年前に見た怒涛の荒川はたまたま低気圧が過ぎた後の流れだったのだと、その美しく穏やかな川の流れと周囲の風景を眺めているうちに、12時25分坂町駅に到着し、2時間ほどの米坂線の散歩が終わりました。

 

その1ヶ月半後に、その荒川が氾濫するとは思いもよりませんでした。

 

 

 

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