記録のあれこれ 124 東北から北陸にかけての「経験したことがない大雨」

8月3日、津軽から秋田への散歩の記事の下書きが終わり、さあ、次は6月の散歩の記録を書き始めようと思っていたところでした。

ええ、このところ毎月遠出をしています。

 

その8月3日から4日にかけて、「山形、新潟に大雨特別警報」のニュースがあり、次々と被害が報じられました。

最上川の氾濫」「村上の荒川の氾濫と土石流」「阿賀川にかかる磐越西線の橋崩落」「奥羽本線東能代大館間、盛土流出、復旧作業には相当日数かかる見込み」「いわて銀河鉄道も一部不通」「北陸本線、盛土流出」「梯川氾濫」「米坂線の落橋」「五能線、不通」

2019年に浜通りから米沢に出て、会津若松、そして新潟を訪ねた時や2020年に金沢から敦賀に向かった時に車窓から見ていた梯(かけはし)川や日野川に沿った北国街道沿いの街昨年秋に乗ったいわて銀河鉄道、そして5月に通過した場所、6月に歩いた場所や乗った路線名が次々とニュースから聞こえてきました。

 

ニュースで地名や河川名を聞くたびに、地図でどのあたりなのかもう一度確認しながら追っていました。

 

その地域から雨雲が遠ざかり水害の片づけのニュースになり始めたと思ったら、8月9日には「岩木川が危険水位」で緊急安全確保の指示が出されました。

2週間前に岩木川の堤防の内側にあるりんご園について書いたばかりなのに、濁流の岩木川と落下したりんごが浮いている映像が流れました。

 

そして次々と水位が上がる岩木川とその支流が伝えられ、翌日10日には鯵ヶ沢で五能線の鉄橋が折れ曲がるニュースがありました。中村川を渡った時の風景が蘇りました。

ちょうど五能線と奥羽本線について書いた日に、大きな被害を受けてしまいました。

 

奥羽本線東能代以北、五能線はほぼ全線が麻痺状態 8月10日の鉄道運休情報

 

東北北部や北海道の一部では8月9日来から大雨が続いており、奥羽本線五能線、宗谷本線で運休が続いている(情報はいずれも8月10日11時30分時点で確認したもの)。

 

JR東日本の発表によると、奥羽本線では長期の運休が見込まれている東能代〜大館間に加えて、大館〜青森間でも運行を見合わせており、再開の目処が建っていない。

 

五能線東能代〜深浦〜川部)では、減便の上、折り返し運行を行なっている東能代能代間を除いて麻痺状態になっている。沿線の青森県深浦町では8月9日22時過ぎの時点で24時間の積算雨量が300mmを超えていた。

 

JR北海道では宗谷本線音威子府稚内間が終日運休となっており、再開は8月12日を見込んでいる。

(レスポンス、2022年8月10日)

 

さらに八郎潟の北側の三種町について書いたものをアップする前日に、そこでも河川の氾濫が起きてしまいました。

 

 

一度歩いた場所、電車で通過した場所というのはまるで自分が住んでいる場所のように感じるので、いたたまれない思いですが、感傷に流されず、しばらくはニュースを記録していきながらその地域の状況や復旧を知ることから始めようと思いました。

 

 

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