食べるということ 92 西瓜を一度も食べることなく終わった夏

東京の8月は全て真夏日だったそうですが、この先も30度以上の予想最高気温でまだまだ「夏が終わった」とは言えない日が続きそうです。

 

東京都心8月全て真夏日 ひと月すべての日が"真夏日"になるのは観測史上初

きょうも広い範囲で日差しが強まり、各地で厳しい残暑となりました。東京都心では観測史上初めて、8月のすべての日が真夏日となりました。

(中略)

東京都心ではひと月のすべての日が30度以上の真夏日となったことになり、これは気象庁が1875年に観測を始めて以来、初めてのことです。

また、東京都心では今年の猛暑日の日数も、おとといにあわせて22日と過去最高を更新しています。(以下、略)

(TBS NEWS DIG、2023年8月31日)

 

2018年に猛暑も災害のうちと認識した年でも「少なくとも8月上旬までは続く」ぐらいでしたから、今年は長いですね。

 

暑くなると例年、西瓜を食べるのが楽しみです。

 

子どものころは丸のまま1個買って、半円形にカットした西瓜を縁側に座って食べるという正しい日本の夏の過ごし方でしたね。

けっこう頻繁に食べていたような記憶がありますが、あの頃の西瓜の値段はどれくらいだったのでしょう。

そして白い部分は塩漬けにして、翌朝のおかずになるのでした。

 

しだいに西瓜も丸ごと気軽に買える値段ではなくなり、カットされて売られるようになりました。

200円台であれば買っています。果物はやはり贅沢品ですね。

 

ところが今年はいつ行ってもカットされた西瓜が300円から400円と値上がりしていました。

シーズンが終わる頃にはもう少し安くなると期待していたのですが、いっこうに下がることなく店頭から無くなりそうです。

これを買うと30円の消費税かと、食品や日用品を買うたびにビビる生活ですからね。

 

一斉にものの値段が上がり商品の中身が小さくなり、それをつくる産業も大変そうなのに税金だけは増えるしで、こんなに暑いのに西瓜を買うのも躊躇うようになるとは。

 

西瓜の横を通るたびに、食べ物の恨みは恐ろしいぞと呪いのような気持ちになる夏でした。

 

そんなことを思っていたら、給食を担う会社が資金繰りが悪化して給食を提供できなくなったというニュースがありました。

ほんと、食べるという基本的な生活の部分が地味に削り取られていくような気がするこの頃ですね。

 

 

 

 

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