年末年始の人の社会のせわしなさが増す季節になると、反比例するように崖線(がいせん)沿いを歩きたくなります。
昨年の12月中旬の休日、また崖線の湧水を眺めたくなりました。
正午ごろでも日が傾きそうになるくらい昼の時間が短いので、あわてて地図を眺めました。ふと目に入ったのが「高倉塚古墳」でした。
その1ヶ月ほど前に奈良の古墳を訪ね歩いたばかりですからね。ただ違うのは、そこは多摩川由来の崖線の下にある古墳で、周濠はありません。
地図をたどるとその西側に「御猟場の道」道が崖線に沿うように通っていて、都道18号線と交差するあたりに細い水色の線と「府中崖線本宿町緑地」「府中段丘本宿緑地」とあります。
崖線下の水路ですから近くに湧水もあるはずと、さらに西へと追ってみました。
JR南武線西府(にしふ)駅の前のNECとの間で、西側から流れてきた水路が分水しているようです。
そこから先は市川緑道としてしばらく暗渠が続き、NECの敷地の西の端あたりでは谷保天満宮の前を通る水路と、南側からくる水路が合流しているように見えます。
2018年5月に矢川緑地から谷保までの湧水と水路、そして美しい田畑の風景に圧倒され、2021年の大晦日には立川の根川用水から府中用水、谷保堰まで歩き再びママ下湧水を訪ねたのですが、その先がここになることとつながりました。
地図や航空写真ではわからないその崖線と湧水の存在を確かめたくなり、お昼過ぎに家を出ました。
日没まで3時間弱。
急がなければと思いつつ、いやいや心静かに湧水を眺めにいくのにあくせくしてはいけないですからね。
ということで、またまた2ヶ月遅れの散歩の記事がしばらく続きます。
「散歩をする」まとめはこちら。