5月初旬、6時28分に東京駅を出発するはくたか551号に乗りました。閑散期を狙ったのは正解で指定席はガラガラでしたが、その数少ない乗客が近くに座るように予約されていました。仕方がないのでマスクを二重にしてみました。
大宮では自由席には長い列ができていました。外国の観光客らしい姿もたくさん見えました。
走り出すと車窓の風景に集中です。4月に訪ねた六堰頭首工からの大里用水が潤す水田地帯は田植えが終わった水田とこれから麦秋を迎える地域と美しい風景です。
前日は雨が降ったので千曲川は茶色く水量の多い流れでしたが、富山に入ると黒部川や常願寺川は案外と水量が少なかったのは水田へと使われているからでしょうか。
あっという間に9時17分、新高岡駅に到着しました。
遠くに残雪のある山が見え、初夏の日差しの中、駅前の水田からはカエルの鳴き声が聞こえていました。
*氷見線に乗る*
万葉線と氷見線がしばらく並行して走り、途中で交差したあと小矢部川と庄川に挟まれたわずか数百メートルの場所を万葉線が通っていて、このかつては人を寄せつけなかった沼沢地を走る万葉線に前回は乗りました。
ぜひいつか氷見線にも乗ってみたいという願いが叶いました。
駅を出るとすぐに水路や水田が見えました。田植え直後のようです。
まっすぐの線路が工場の敷地に入るとじきに小矢部川を渡りました。川幅いっぱいに水量の多い川です。数百メートル東には庄川の河口が並行して流れている不思議な場所です。
海が見え、遠くに雪を抱く立山連峰が見えました。屏風のように立ちはだかる山の風景は近いのか遠いのか遠近感が少しおかしくなるのは、やはりその標高のためでしょうか。
越中国分駅のあたりから山に沿うように海岸線ぎりぎりのところを列車が走ります。海岸のすぐそばを走るためか徐行するので、ゆっくりと山と海を眺めることができました。
雨晴(あまはらし)駅では、結構な人が下車しました。美しい海岸線から見える立山連峰の写真はこの辺りからの景色のようですね。
この辺りは白っぽい土で、畑にはネギが育っていました。
富山湾を一望しながら列車は進み、10時12分、終点の氷見駅に到着。
30分ほどの車窓の散歩でしたが、富山の風景は美しくダイナミックですね。
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