散歩をする 444 バスで十二町潟から新高岡へ

地図で見つけた十二町潟は想像以上に美しく静かな場所でした。

目的を達成したあとは氷見線でもう一度美しい海岸線を眺めて高岡駅へ戻るのも良いと思ったのですが、ふと地図上のバス停をクリックしたところ山あいを抜けて新高岡駅までバスがあることがわかり、別のルートを選んでみました。

 

これだけの水田を作り出すための歴史に思いを馳せながら、水路の上流へと向かって歩くと、途中の古江という場所で北西からの流れが合流する場所に、「県営十二町潟排水事業 完工記念碑」と書かれた大きな石碑がありました。

この古江にある島崎バス停から乗る予定でしたが、まだ時間がありそうです。少し水路に沿って次のバス停まで歩くことにしました。

 

万尾(もお)バス停から、新高岡駅行きのバスに乗りました。

低い山々が近く、黒い瓦と水鏡の水田と庭木がよく手入れされた落ち着いた集落が続きます。田植えがちょうど終わった時期のようです。

少しずつバスは上りながら運河のようにゆったりと流れる仏生寺川沿いを走り、山あいへと入りました。

大覚口(おがくち)のあたりもまた美しい集落があり、地図にはない川が車窓から見えました。

 

しばらく山あいを走るとまた目の前が開けて、小矢部川の左岸の水田地帯が遠くまで見えました。

みんなが均等に豊かになった時代を感じさせる落ち着いた街並みが見えたと散歩のメモに書いたのですが、7月13日に高岡市の住宅が浸水したニュースはここから数キロほど下流の地域だったようです。

 

高岡駅の周囲をぐるぐると回ったあと、14寺14分に新高岡駅に到着しました。

朝、北陸新幹線で到着した時にはそのまま氷見方面へと乗り換えたのですが、時間があったので駅周辺を歩いて見ることにしました。

 

*用水路が公園になっている*

 

新幹線駅の広いロータリーの隅に小さな公園がありました。

なんとなく気になって近づいてみると、なんと幹線水路の分水路が公園の一部として整備されている場所がありました。

駅を挟んで北東と北西へと分かれていくようです。

なんと粋な造りでしょう。しばらく水の流れを眺めました。

 

駅前の地図には、北西へと流れる水路が「庄方用水」と明記されていました。

水の歴史がわかる案内図をみると、その地域のことがますます好きになるのでした。

 

翌日はその庄川からの用水路の歴史と散居村をたどる予定ですが、これから城端(じょうはな)線で車窓から散居村を見る予定です。

 

庄川小矢部川に挟まれた地域、どんな風景でしょうか。

 

 

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