生活のあれこれ 42 だまし合うような社会になった

今回の散歩の3日目は、奈良県内の大和川沿いに歩いてみようという計画です。

1月中旬、奈良盆地は1度ですから予想よりは「寒くなさそう」でした。

 

大和川が流れ出る山の方からの日の出を待つあいだにテレビを見ていると、「トランプ優勢」のニュースが流れてきました。まだ「同志」のはずの党内での候補者選びの段階らしいですが、幼稚で汚らしい言葉で罵り合う大統領選挙と同じようでした。

もしかして、二大政党制というのは結局「好きか嫌いかが、正しいか間違っているかに」に収斂されていくシステムかもしれないと漠然と感じました。

 

国内では「自民7人不起訴」のニュースに、「着服しても罪に問われないどころか議員でい続けられる方法ができてしまった」とメモしていました。

あれから3ヶ月も経ったのに、なんだか相変わらずのらりくらりと罪から逃れよう国会議員でい続けようとするだけでなく、策士の正体とその人間関係が見えてきたというのに、国会議員は恥ずかしさを感じない人たちの集まりになったのかという絶望感ですね。

ほんと、裸の王様に服を着せるのは難しいようです。

 

政治家を家業にしてしまう人たちを生み出す「選挙で議員を選ぶ」という方法が、民主主義だと思い込まされてきたのかもしれない。

そして自由とか民主とか名乗る人たちが独裁的に独占的に富を得ようとするのが、資本主義とか自由主義だと思い込まされてきたのかもしれない。

そんなことを思いました。

 

 

*政治家だけでなく騙してお金を稼ぐ風潮*

 

 

さて、早朝のBSはどの地域でもほとんどが「しわやしみ」「足腰の痛み」と不安をあおりものを買わせるものばかりで、相変わらずのテレビのあちらのシュールな世界です。

 

こういうものには「嘘くさいなあ」と感じられるのでまだ自分を守ることはできているのですが、やっかいなのがニセメールなどを見分けることですね。

「もうじき手続きができなくなるからこのメールを開け」といったものが、この数年格段に増えました。

最近は銀行を語ったものまできます。あるいは「配達に行ったが不在だったので、こちらに返信してください」といったショートメールも。

あの手この手でよく考えつくなと思うのですが、まずはこちらも一呼吸おいて怪しいものには対応しないようにしています。

 

こうした個人情報を流してそれを利用する犯罪的な「仕事」に関わる人が増えていることに、せっかく勉強してもその「賢さ」をもっと真っ当なことに活かせず、犯罪で人生を棒に振る人が増えているのではないかとそちらが心配になりますね。

 

デジタル社会の便利さの反面、個人情報を守ることと新たな犯罪のイタチごっこに生活の中でのストレスが急激に増えたというのに、国が率先して得体の知れない身分証明証を強制的に使わせようとするのですから、ほんと何をしたいのか。

 

本来ならこうした社会の問題に対応するのが政治家のはずなのに、政治家そのものが手っとり早くお金を手にいれることを国民にさせる時代になりましたね。

あげく、ポイントやら投資やら真っ当とは言えない政策で国民の生活を惑わし、政策の失敗は認めずそのつけを人が働いて得たものをむしり取って帳尻を合わせようとする。

 

ほんと、ひどい世の中になってしまいました。

 

いやいや。それでも古代から「国の病気」を乗り越えて少しずつ国を造ってきた先人たちのすごさを、今日も川沿いを歩きながらきっと見出すことでしょう。

そう思いながら、大和川へと向かったのでした。

 

 

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