散歩をする 451 ただひたすら川と田んぼを歩く〜丹那トンネルの上の水田と狩野川支流〜

2019年に偶然地図で見つけた狩野川放水路を訪ねたことから、狩野川についての父と母との記憶そして子どもの頃に狩野川沿いを旅行した時の記憶が呼び起こされてきました。

それを確認したくて、その年の秋に狩野川台風の跡と父が修行をしたお寺を訪ねました。

 

以降、何度も新幹線で三島を通過するたびにもっとこのあたりを歩きたいを思っていましたが、ようやく2022年に支流の黄瀬川を訪ね、深良用水や本宿用水を歩き、その翌日に修善寺駅近くの狩野川の川合を歩きました。

狩野川の主流と支流がつくりだす三島の水田地帯には、さまざまな用水の施設と歴史があることを知ることができた散歩でした。

 

この時に体力と気力が残っていたら、ぜひ韮山反射炉のあたりを歩いてみたいと思っていましたが断念しました。子どもの頃に連れて行ってもらった反射炉の記憶があり、韮山ときくとどこか懐かしい気持ちになるのです。

 

韮山を中心に歩くとしたらどのあたりにしようか地図の上での散歩をしていると、「韮山土手和田」という地名から狩野川の河道の変遷の歴史を知りました。

ぜひこの辺りを歩いてみたい。

また三島に一泊して、狩野川両岸の水田地帯と用水路を訪ね歩こう。大まかな計画ができました。

 

せっかくの東海道新幹線沿線を訪ねるのであれば、車窓から見ていた場所から逆に通過する新幹線を眺めてみたい。

たしか長い丹那トンネルを抜けると川沿いに住宅や畑が見えたはず、函南駅のあたりでしょうか。

 

そのあたりを地図で眺めていると不思議な水田地帯を見つけました。

Uの字に曲がる県道11号線の内側に水田があります。「丹那」という地名で、ここが丹那トンネルの名前の由来でしょうか。

水田地帯の北側を東海道新幹線東海道本線がまっすぐ通っています。

ここなら新幹線が眺められる!と一瞬思いましたが、「ここは丹那トンネルの上ではないか」と気づきました。

 

子どもの頃から丹那トンネルの名前と歴史も少し知っていたけれど、その上に水田があるとは。

Wikipediaの丹那トンネルにトンネルがその丹那盆地に与えた影響が書かれていました。

ぜひここを訪ねてみよう。

 

韮山のあたりの水路も歩いてみよう。

 

狩野川水系には、湧水が豊富で美しい場所があちこちにあります。

それなのに千貫樋が必要な場所もあるようです。その千貫樋が架かる境川の少し下流には清住緑地と丸池があります。

いつか境川ぞいに狩野川まで歩いてみたいという計画がありました。

湧水といえば柿田川湧水群ですが、柿田川狩野川に流れ込むあたりもまだ見たことがありません。

今回は狩野川の支流を歩いてみよう。

計画ができました。

 

 

6月初旬、ぐんと成長した稲が風に揺れる美しい季節に一泊で出かけてみました。

ということでしばらく3ヶ月遅れの散歩の記録が続きます。

 

 

 

 

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