散歩をする 17 <玉川上水の暗渠をたどる>

30年ほど前、近くに住んでいたことから玉川上水に関心を持ったことはこちらこちらの記事に書きました。


多摩川上流の小河内ダムから下って、羽村の取水堰から玉川上水沿いを何度かに分けて歩き、最後は神田川へと合流する地点まで、玉川上水沿いを歩きました。
玉川上水はさらに新宿御苑の近くの内藤新宿までが暗渠化されていることは、当時、本を読んで知っていました。


「暗渠」と言う言葉は知っていましたが、当時は、地上に水が流れ、木々や花が目を楽しませてくれる散歩道としての玉川上水だけに、私の関心があったのだと思います。
最近になって、その暗渠も含めた川に関心が出て、「そうだ。玉川上水の暗渠部分を歩いてみよう」と思いたちました。


Wikipedia玉川上水の「下流部(浅間橋から水道局新宿営業所付近まで)」を改めて読むと、私は玉川上水の暗渠部分について大きな勘違いをして記憶していたことようです。
久我山の開渠の終了地点から高井戸の神田川まで、暗渠化された「玉川上水」があるのだと思い込んでいました。
ところが説明をよく読むと、それは分岐して放流されていただけなのですね。
もう少し神田川の南側に、玉川上水は隠れていたようです。
「流路は中央自動車道を離れ、公園として整備された形態がしばらく続く」と書かれているのですが、以前、歩いたことがある甲州街道沿いにある遊歩道が、玉川上水の暗渠化された部分だったことに初めて気づきました。


新宿駅から笹塚へ>


新宿駅口から甲州街道沿いに歩くと、その一本奥に入ったところに遊歩道が続いています。
まっすぐではなく、ところどころゆるやかに曲がりながら遊歩道が整備されています。


代田橋和泉給水所あたりまで歩いてみようかと地図をながめていたら、なんと途中に渋谷区スポーツセンターがあります。
すこし玉川上水を離れて、スポーツセンターのプールへ行ってみました。
5コースしかないので少し小さく感じましたが、明るく水もきれいで、なかなか泳ぎやすいプールでした。


寄り道をして気づいたことは、甲州街道玉川上水の暗渠部分を少しはずれると、坂道になっていることでした。
尾根伝いに甲州街道玉川上水が作られたということなのでしょうか。


そして、今まで数えきれないほど京王線に乗っていながら、初めて意味がわかったことがWikipediaのこの箇所でした。

京王線幡ヶ谷駅初台駅間にある本町1丁目の交差地点から文化学園大学東方・西新宿二丁目交差点地点までは、1936年(昭和11年)以来、京王線の敷地として利用されている。当初は玉川上水に並行して電車が走っていたが、その後上水は暗渠化され路線用地に転用された。現在は線路も地下化され、地上部は遊歩道などに再転用されている


なんと、旧玉川上水の地下を電車で通っていたのですね。
玉川上水に関心がある」なんて、大きな声では言えないほど知らないことばかりだとちょっと恥ずかしくなったのでした。




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