2024-12-01から1ヶ月間の記事一覧

生活のあれこれ 59 「潟」の生活の記録

岩室民俗史料館の展示物の量に圧倒されながら、私は目指す地図や写真を見落とさないようにと見学しました。 なかなか見つからないので「潟がわかるような古地図はありますか」と尋ねると、「それとは関係ないかもしれませんが」とその場所へと案内してくださ…

記録のあれこれ 189 「岩室民俗史料館の歩み」

岩室民俗史料館には運営協力友の会があるようで、立派なパンフレットがありました。 風景の中に先人の歩みを遺して この地には、先人が残した自然や産業・民俗があり、史料館には長い歳月をかけて収集した往時のなごりが展示され、学べる資料館となっていま…

小金がまわる 43 禊の7億円

今まで聞き流してしまっていたのでしょうか、年も押し詰まると政治の世界は色々とニュースがありますね。 まるで歳末バーゲンセールのような気軽さで。 今年もまたありました。 「自民裏金議員、5人を起訴猶予 特捜部、65人一斉不起訴」(2024年12月26日、KY…

生活のあれこれ 58 生活の記録を残す岩室民俗史料館

無人駅の岩室駅の前はひっそりとしていましたが、消雪パイプが通る茶色い道が続き、駅前の小さな公園も夏草がきれいに刈られて整備されています。 公園の一角に「良寛歌碑」と案内板がありました。 良寛は、和納の医師楽斎と友人であった。この為、鳴琴堂(…

行間を読む 227 「越後本線岩室駅の沿革」

列車の待ち時間をふらりと歩いてみた吉田町でしたが、そのかつて西信濃川と呼ばれていた西川の歴史を感じることができました。 ここから越後本線に乗り、二つ目の岩室駅で途中下車します。 越後本線に沿って西川は大きく西へと蛇行し、「羽」のような場所に…

水のあれこれ 392 かつて西信濃川と呼ばれていた西川

今回の散歩の2日目は西川沿いの地域を歩く予定ですが、最初に地図でなんとなく西川を見つけて「その上流はどこだろう」とたどったときに、ああ、あの川だったのかと繋がりました。 2019年に信濃川大河津資料館を訪ねた時に、大河津分水と信濃川の間にもう一…

落ち着いた街 64 西川のそばの吉田町

散歩の二日目の最初の計画は、乗り継ぎで下車する弥彦線吉田駅の駅周辺を歩くことでした。 弥彦線から越後線の乗り継ぎに約40分あります。 地図を眺めていたら駅の北北西すぐそばに「吉田堤町(よしだつつみちょう)」を見つけました。さらに西側には西川が…

散歩をする 545 かつては海だった痕跡を歩く計画

散歩の2日目の朝、前夜はホテルの窓から上越新幹線を見逃したので、時刻表で確認して目を皿のようにして窓から眺めました。燕三条駅に6時23分に入線する車両をしっかりとみることができました。 2日目は、2020年ごろから始めた「潟」を訪ねる散歩です。沿岸…

鵺(ぬえ)のような 30 息を吹き返させようとするもやもや

まだ大統領ではない人に招待されたことが華々しくニュースになり、もやもやとしています。 それを褒め称えるようなコメント一色になるところがなんとも、現実社会の魑魅魍魎が息を吹き返す様子に見えました。 元首相のビデオメッセージがきっかけにもなった…

生活のあれこれ 57 現実感を感じるテレビ番組

立ヶ花狭窄部を車窓から眺め、地図で見つけた蓮(はちす)堰から飯山駅まで千曲川沿いを歩き、そして飯山線から信濃川沿いの車窓の風景を眺めて、そして念願の信濃川と中ノ口川がぐんと近づく地域を歩いた充実の一日目が終わりました。 ホテルの窓から、新潟…

散歩をする 544 信濃川の巨大な三角州を歩く

越後川口駅で乗りかえた上越線は信濃川沿いを走ります。たしか小千谷のあたりでまたまるで湖のようにゆったりとした川面だったはずという記憶の通り、静かな信濃川の風景です。 あの福島江用水の少し上流に妙見堰があるので、それでゆったりとした流れになる…

移民についてのまとめ

20代半ば、先進国から難民救援にと意気揚々と出かけて暮らした東南アジアの国は、その半世紀ほど前に日本からの移民がいたことを知りました。 また華僑という人たちの世界と境界線があることもその国で実感しました。 その国では内戦による国内難民と呼ばれ…

行間を読む 226 「日本はさらなる移民受け入れを」

12月15日に「インド出身の亀田製菓会長『日本はさらなる移民受け入れを』」(AFP・時事)という記事に気づいた時にはまだコメントは1300ほどで、それでもすごい反応だと思っていたら、翌朝には7000以上のコメントになっていました。 「えっ、あのお煎餅の会…

水のあれこれ 391 ゆったりとした千曲川から信濃川の流れとダム

4年前に信濃川から千曲川を飯山線の車窓から眺めた時に、信濃川・千曲川本流は急峻で水量の多い流れというイメージとは違っていたのが印象に残っていました。 今回は上流から下流へと4年前とは逆の方向で眺めたのに、やはりどちらに流れているのか混乱するほ…

散歩をする 543 飯山線で千曲川から信濃川へ車窓の散歩

11時15分、越後川口行きの飯山線に乗りました。平日でしたが2両編成の列車は満席です。 落ち着いた街が車窓に見え、小高い場所にある飯山城址公園を抜けると、千曲川の堤防沿いに田んぼのある風景になりました。これから稲刈りの田んぼが黄金色に輝き、白鷺…

米のあれこれ 104 蓮堰と千曲川にはさまれた田んぼを見ながら飯山駅へ

今回の散歩の目的をひとつ訪ねることができて満足し、蓮(はちす)堰とため池から蓮駅の方へと戻りました。 集落の手前の少し高いところから遠くに千曲川の土手が見えて、その間にはほぼ稲刈りが終わった田んぼが広がっています。 対岸には名前はわからない…

水のあれこれ 390 上組溜池と蓮堰と用水の神様

地図では名前もわからない溜池と用水路でしたが、「蓮(はちす)駅、用水路」で検索したところ上組(かみぐみ)溜池と蓮堰であることがわかりました。 そして、そのWikipediaでは3つの石碑があるという先人の記録がありました。石碑があることを知ることがな…

散歩をする 542 蓮(はちす)駅から用水路を訪ねる

予想外にゆったりと千曲川が流れる立ヶ花狭窄部からゆるやかに上り、替佐(かえさ)駅を過ぎるとさらに列車は高度が上がって千曲川を見下ろす風景になりました。 地図ではそこから3kmほどのところに小さな池が描かれ、細い水路が山裾沿いを通って蓮駅のさら…

行間を読む 225 「千曲川のアキレス腱」

また寄り道をしてしまいましたが、9月下旬の千曲川から信濃川への散歩の続きです。 立ヶ花駅を過ぎると、列車はしだいに高度を上げて千曲川を見下ろすような場所を走ります。 飯山方面へ向かっているのですから、千曲川・信濃川の下流へ向かう流れに並走して…

行間を読む 224 「所得格差が世界で最も小さい世界最高水準の福祉国家」

デンマークのイエローカードから、40年来の宿題を思い出しました。 1980年代半ばに東南アジアにあるインドシナ難民キャンプで一緒に働いた方々の中に、デンマークからの女性医師がいました。 当時で50代ぐらいでしょうか、日本ではまだ女性医師が少なくさら…

鶏が先か卵が先か 6 こんな保険証が欲しかった

行政の業務効率化のための「マイナンバー」のはずだったのに、「マイナンバーカード」になると「利便性」で外堀を固めながら取得は任意といいながら強制的になっていく方法で、私という個人を証明する方法はこうしたものしかないのかという絶望感を感じる毎…

つじつまのあれこれ 57 「ICカードやネットの予約サービスの利用が増えたから」

今回の散歩で最も悩んだのは、この長野駅から蓮(はちす)駅の区間の切符をどうするかということでした。 北陸新幹線開業に伴って長野駅から豊野駅はJRから第三セクターの北しなの線になり、豊野駅から飯山駅はJRです。 でも長野駅から飯山・越後川口方面へ…

水のあれこれ 389 「立ヶ花狭窄部」を車窓から見る

9月下旬、6時53分大宮発のはくたか55号に乗りました。 大宮を出て東北新幹線と分かれると、じきに小針から郷地あたりの美しい黄金色の世界が広がりました。これから収穫のようです。大宮周辺の高低差のある地形、そして高崎あたりまでの利根川や新川、見沼代…

散歩をする 541 ただひたすら川と水路と「潟」の田んぼを歩く〜千曲川から信濃川へ〜

7月初旬の伊予から讃岐の散歩から戻ると東京も連日の猛暑日になり、生きて通勤しているだけで奇跡的と思うほど体力を削がれる毎日でした。 連日35度を超えると、体力だけでなく考える力もさらには気力もなくなりますね。 いつもなら通勤途中でiPhoneの地図を…

10年ひとむかし 100 楽しかったJRの旅が終わるのかな

なんだかまたショックなニュースが。 JR、往復乗車券と601km以上の往復割引券終了 (Impress Watch、2024年12月2日) JR各社は、「往復乗車券」と「連続乗車券」の発売を2026年3月に終了する。JR各線と連絡会社線とにまたがる連絡乗車券も含む。発売終了後、…

事実とは何か 115 伊吹山の洪水

7月初旬に四国へ行く際、新幹線が関ヶ原を越えると車窓の風景を一瞬でも逃すまいと眺めました。 7月1日の大雨で、伊吹山の麓の街に大洪水が起きたニュースがあり心配していました。 伊吹山を初めて知ったのは2020年冬に琵琶湖を訪ねた時で、琵琶湖の集水域と…

米のあれこれ 103 水田にピンク色の塊

伊予から讃岐へただひたすら水路と田んぼを見て回った7月の散歩でしたが、それぞれの地域の水の歴史や風景を知ることができました。 その中で、今回初めて見たものがあります。 水路や稲にピンク色の塊がある田んぼでした。 これがあのジャンボタニシの卵だ…

こんな地図があるといいな 15 全国版の「クマダス」

秋田市の熊の立てこもり事件は驚かされました。 ほんの10年ぐらい前はまだ、たまに山間部などでの冬眠前の熊と遭遇のニュースぐらいだったような気がするのですけれど。 ニュースの中で「秋田県のクマダス」と聞こえてきました。 検索してみると、地図ととも…

生活のあれこれ 56 「限界集落の生活」と「『限界集落』と呼ぶ現代社会は何か」の葛藤

7月の伊予から讃岐までただひたすら川と水路と田んぼを見に歩いた散歩の記録は、念願の高松水道資料館を対岸に見ながらあっさり終わりました。 猛暑のため計画をあきらめることの多かった散歩でしたが、印象に残ったものが少ないかといえばそんなことはあり…

記録のあれこれ 188 「話にならないあとづけの話」と「普遍性のある話」

いつの間にかまた減税やマイナ保険証見直しの意見が滑っと忘れ去られて、「103万円」の話になってしまいました。 まあ、いつものことですけれどね。 そしてマイナ保険証の話なのに、厚生労働大臣ではなくデジタル相の発言がニュースにありました。 えっ?今…