昨年の夏は雨が多く、比較的気温が低い日が多かったのですが、今年は尋常ではない暑さですね。
連日35度近い気温が当たり前になってしまいました。
エアコンをつけた室内にいても頭がぼっとして、何もしたくない気分です。
かれこれ2週間ぐらいこんな天気だったのかなと東京の気温を見直すと、なんと6月25日に30度を超えて以来、7月5日と6日の2日間をのぞいてずっと30度以上でした。
こんなに暑い夏は記憶にありませんね。
通勤だけでも体力を消耗する感じです。
熱中症にならないように気をつけているのですが、なんとなく腓腹筋のあたりがいつもつりそうな嫌な感じがあります。
休日には出かけたいという気持ちがあっても、外を数分歩いただけで気分が悪くなりそうですし、泳ぎに行っても体力が消耗しているのか、いつになく手足の動きがバラバラになって疲れます。
梅雨が明けたら、利根川や江戸川、あるいは荒川のあちこちを歩こうと思っていたのに、この暑さの中を散歩するのは無謀ですね。
救急搬送されて、「医療従事者なのに」という顰蹙を買う最悪の状況が目に浮かぶので、涼しくなるまで本格的に歩くことはお預けです。
行けないとなおさら行きたくなるもので、「散歩に行きたい」と地図を眺めている毎日です。
散歩って、温暖な気候だからできるのだと改めて思うこの夏です。
<羽田神社>
そんな暑さですが、地図を見ていたら子どもの頃の神社の境内の涼しさを思い出しました。
そうだ、冷房の効いた電車に乗って、駅の近くにある神社を訪ねようと思いたったのでした。
多摩川のもっとも下流にある橋、大師橋が目に入りました。
近くに羽田神社があります。
京急大師線で川崎側に行き、大師橋を歩いて渡って、京急空港線で戻る。
歩く距離はわずか1kmぐらいで、いつもの散歩の1〜2割ですから楽勝だと出かけました。
京急の産業道路駅を降りるとわずかにビルの日陰になるところがあるくらいで、日傘を差しても溶けていきそうな日差しです。
日差しを遮るものが何もない大師橋の真ん中まで歩いたところで、後悔しました。
でも引き返すのも地獄ですから、羽田空港から離陸する飛行機を眺めて気を紛らわしながら渡りました。
普段なら散歩の序盤で足取りも軽いはずの距離ですが、橋のふもとから神社までのわずか150mが遠く感じられたこと。
さらに、羽田神社に着いた時に、私がイメージしていた鎮守の森らしきものもないことに愕然としたのでした。
ただ、境内の奥に羽田富士という富士講があり、その周囲に木が植わっていました。
大した本数でもないので涼しさは期待しないで中に入らせていただいたところ、周辺とは数度ぐらい違うのではないかと思う涼しさでした。
木があることが、こんなに涼しい場所を生み出してくれるとは。
羽田神社の由来を読むと、鎌倉時代にはこの辺りに建てられたようです。
多摩川の堤防からほど近い場所ですが、地図を見て小高い場所だろうという予想に反して、ほとんど高低差も感じられませんでした。
あの袂をわかつ洪水のおこる場所で、どうやってここを選んだのだろう。
羽田富士は明治初年に造られたそうですが、その前の鎮守の森はどんな感じだったのだろう。
知りたいことが色々と湧き上がって来ましたが、あまりの暑さに、電車に乗ったのでした。
本当はもうひとつ穴守稲荷神社も訪ねる計画でしたが、断念しました。
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