散歩をする  111 上野動物園のモノレール

あちこちを散歩するようになって、多様な電車に乗る機会が増えました。

風景の違いだけでなく、乗り慣れている電車では感じたことがない音や揺れ方、あるいは電気だけでなくデイーゼルだったり、私が生まれた頃の車体がまだ現役で走っていたり、車内に一歩入っただけでその鉄道の個性があっておもしろですね。

これでハマっていく人が多いのかと、ちょっとわかるような気がしてきました。

 

その中でも、乗る頻度が増えたのがモノレールです。

モノレールの記憶といえば、向ヶ丘遊園地に行ったときに乗ったのが初めてではないかと思います。Wikipediaを読むと、小田急向ヶ丘モノレール線ができた直後のようです。

それ以外は1980年代初頭に羽田空港へ行くために利用したこと、1998年に多摩モノレールが開業した直後に乗ったくらいです。

 

この3年ほどは羽田空港線舎人ライナーゆりかもめにも乗りましたし、多摩動物園や千葉動物公園に行くときにもモノレールに乗りました。

 

ところで、年間パスポートで1〜2ヶ月に一回は行っている上野動物園にもモノレールがあります。

上野動物園上野台地の傾斜を利用して造られているので、東園から西園へは結構な下り坂になります。そして東園と西園の間に一般道が走っているので、それをつなぐようにモノレールが走っています。

でも乗車時間は3分もないくらいなので、今までも乗ったことはありませんでした。

 

先日、ふと、あの高さからこの地形を見たらどんな感じなのだろうと思いついて、初めて乗ってみました。

そこにこんな説明書きがありました。

懸垂電車(モノレール)について

この電車は、地下鉄や新幹線のように二本のレールの上を走るものと違い、一本のレールにぶら下がって空中を走るもので、モノレールと呼ばれています。

モノレールは1901年にドイツのオイゲン・ランゲンという人が考案したもので、ウッペルタール市に初めて建設されました。

東京交通局はこれに種々改良を加え、将来の都市交通機関としての性能を実験するため昭和32年12月17日、日本で初めてまた世界でも二番目のモノレールとして建設運行を始めました。

その後、何回か新車両に更新されましたが、平成12年度に(財)日本宝くじ協会の好意により助成を受けて、4代目の40形車両の新造と駅舎等の施設の改修、走行桁の耐震補強工事を行い、平成13年6月から現在のすがたで運行を再開いたしました。

 

なんだかすごい歴史的建造物を目にしていたのですね。

 

東京交通局のサイトではこう書かれています。

このモノレールは、動物園の遊戯施設ではなく、鉄道事業法に基づく交通機関として東京都交通局の運営により営業運転を行っています。

 

そして所要時間は3分よりもっと短くて、「0.3km 、所要時間1分半」だそうです。

もしかしたら、世界で一番短いモノレールでしょうか。

現在は、車両点検のため運転休止のようです。

 

 

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