なんとなく気持ちが重い時には孤独のグルメの昨シーズンの録画を繰り返し見ています。すると摩訶不思議、目の前の食べ物が本当に美味しくなるのですよ。
今は運動不足なので、食べ過ぎには注意ですけれどね。
1月下旬にはアイリッシュ・スプーンを聴きたくて、はじめてライブハウスに乗り込んだのでした。
演奏を間近に聴くことがこんなに楽しいなんて、ぜひ次のライブも行ってみたいと思っていた矢先でした。
まあ、もし1月に行っていなければ、ライブハウスでの感染で40代とか50代が多いことが理解できなかったかもしれないし、ライブハウスは危険と感じるだけだったかもしれません。
今は、音楽を生業にされている方々、ライブハウスの関係の方々はどうしていらっしゃるのだろうと人ごとではない気持ちです。youtubeを観れば演奏している人たちにお金がまわるのかわからないのですが、応援の意味で繰り返し見ています。
記憶についてのあれこれのような話ですが、子どもの頃は「・・・しながら食べてはいけません」の時代で、音楽を聴きながら食べるなんて考えたこともありませんでした。テレビはかろうじて許されていましたが。
学生時代とか仕事をし始めて外食や飲みに行くようになっても、BGMが流れているくらいでした。
1980年代半ばに、東南アジアのある国で暮らした時、外国人スタッフ同士で生演奏のあるお店に時々食事に行きました。
日が暮れてきた頃に、外にある椅子にゆったり座って飲んだり食べたり、おしゃべりをしたり、そして時には静かに生演奏の音楽に聴き入ったり。
2時間ほどの夕食の時間でしたが、こんなに充実した食事の時間があるなんて初めての経験でした。
そうそう、あの時、あの国は戒厳令下でしたが。
帰国すると、まだ日本ではあまりそういうお店がなかったのですが、90年代終わり頃からぼちぼち広がったアイリッシュパブで、生演奏を聴くことができました。
外出自粛なんて世界は考えたこともなかったのですが、美味しい食事をする場所や音楽を楽しむことができる場所というのは本当に大事な部分だったのだと実感しています。
「不要不急」の仕事ではなくて、こんな時だからこそ、その記憶に慰められています。
「食べるということ」まとめはこちら。