記録のあれこれ 66 第96回日本選手権水泳競技大会、12月開催へ

2月23日は、4月2日から行われるはずだった競泳日本選手権のチケット発売日でした。

オリンピックイヤーなので、チケットは早めにと思い、当日午後2時頃に買いに行ったところ、いつも利用しているチケットセンターの取り扱い分は会場のはるか後ろの方の席だけが残っている状況でした。

なんといってもアクアティックセンターでの初めてのオリンピック選考会ですから、観客も熱の入れ方が違いますね。

新型コロナウイルスの影響に不安はありましたが、とりあえずは購入。

 

その後、無観客試合の予定に変更され、3月26日には中止が決定されました。

この度の新型コロナウイルスの感染により亡くなられた方々とご家族の皆様に、心より哀悼の意を表します。また罹患された全ての皆さまに対し、1日も早いご回復をお祈り申し上げます。

さて公益財団法人日本水泳連盟は、新型コロナウイルスの艦船が急速に拡大する状況に鑑み、選手・ご家族・関係者他、全ての皆様の安全を最優先に考え、第32回オリンピック競技大会(東京オリンピック)の代表選手選考会を兼ねた第96回日本選手権競技大会・競泳競技を、中止することといたしました。

本大会に向けて準備をされてきた選手・ご家族・関係者の皆さま、また楽しみにされていた水泳ファンの皆さまには、大変なご迷惑とご心配をおかけすることとなりましたが、何卒ご理解を賜りますようお願い申し上げます。

選手のみなさん、膨大な時間を費やし、この大会に照準を合わせてきた選手の皆さんにとっては大変悔しい決定かと思いますが、昨晩の小池百合子東京都知事の会見により、新型コロナウイルスの爆発的拡大が目前に迫る状況下、やむなく中止の判断に至りました。心身をリセットするのは容易なことではありませんが、大きな目標を見失うことなく、気持ちを切り替え、改めて練習に取り組んでいただきたいと思います。

そして皆さま、まさに国難とも言える状況下ではありますが、日本水泳界は東京オリンピックでセンターポールに日の丸を掲げるため、これからも前進続けて参ります。

何とず、温かいご声援を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

2020年3月26日 公益財団法人日本水泳連盟 会長 青木 剛 

 

 

2004年から日本選手権水泳競技会を観戦し始めました。

「第1回大会は当時の第日本水泳競技連盟時代の1925年10月に全日本選手権水泳競技大会として開催された。以降、戦時の中止をはさんで2014年で第90回を迎えた」とあり、年表を見ると1942年から途切れることなく毎年開催されてきたようです。

2009年は古橋廣之進記念水泳場開場のため浜松で開催、2011年は震災のため急遽浜松での開催、2013年は新潟県長岡市、2017年は名古屋での開催でしたので、それらの年は見に行けませんでしたが、それ以外は毎年、春の楽しみのひとつでした。

 

今回は別のプールへ変更というわけにもいかず、さらに世界中で感染が広がり、オリンピックも延期になりました。

選手の皆さま、関係者の皆さまのご心労や落胆はいかばかりかと思います。観客席から選手の皆さんの集中し、泳ぎを再現し、越えていく様子に、そしてその選手を支えている運営されている方々の仕事を見て、あらためて大きな影響を受けていたと思い返しています。

 

4月10日付けで「水泳を愛するみなさんへ」というメッセージが水泳連盟のホームページに掲載されました。

新型コロナウイルス感染により亡くなられた方々とご家族のみなさまに、謹んで哀悼の意を評します。また罹患された皆さまには、1日も早いご快復をお祈り申し上げます。

公益財団法人日本水泳連盟では、新型コロナウイルス感染拡大防止を最優先として様々な対策を講じてまいりました。しかしながら、現在も先行きが見通せない状況が続いており、今後もさらなる決断を下さなくてはならないことが怒らないとも限りません。引き続き細心の注意を払って臨む所存です。

かつて経験したことのない危機に直面された選手のみなさん、ご家族、関係各位の心情は察するに余りあるものがあります。この困難を一緒に乗り越え、1日も早く皆さんと笑顔でお会いできる日が来ることを願っております。

本連盟が最初に大きな決定を下したのは、3月末に開催を予定していた第42回全国J0Cジュニアオリンピックカップ春季大会の中止でした。その後も感染の拡大は衰えを見せず、オリンピック代表選手選考会を兼ねた第96回日本選手権水泳競技大会競泳競技も、ついに中止を余儀なくされました。

日本で開催されるオリンピックに向けて、競泳、飛込、水球、アーティスティックスイミング、オープンウォータースイミング(マラソンスイミング)、水泳競技すべての選手の皆さんは、生活のことなどに大きな犠牲を払ってでも、自己の競技人生をかけて努力してこられたに違いありません。

東京オリンピックは来年2021年7月23日から開催予定と発表されましたが、感染拡大で全国のスポーツ施設の営業・使用停止が相次ぎ、練習場所の確保も難しくなっていると思います。非常に厳しい状況であることは十二分に理解しています。

苦しい中ですが、今は新型コロナウイルス感染の終息を待つ以外にありません。

そのためにも、選手もご家族も、そしてわれわれ水泳を愛するひとりひとりが、全員が、「うつらない」「うつさない」ための基本である外出を控えることが絶対に必要です。

道は長いかもしれませんが、ウイルスに勝つためにわれわれができる唯一の方法です。

選手たちが1日も早くプールに戻ってこられるよう、真の「アスリート・ファースト」の模範を水泳人が示そうではありませんか。

 

 

そして4月14日には「競泳 五輪代表選考会 来年4月開催目指す」(NHK NEWS WEB)と報道されました。

日本水泳連盟は1年延期された東京オリンピックの競泳代表選考会として、来年4月に本番と同じ会場で日本選手権の開催を目指す方針を明らかにしました。

競泳は新型コロナウイルスの感染拡大で主要な国内大会がことし7月まで全て開催とりやめとなり、東京オリンピックに向けた強化スケジュールが見えない状況が続いています。

日本水泳連盟は14日、常務理事会をテレビ会議で開いて対応を協議し、今月予定していた日本選手権はことし12月ごろに日程を3日間かr4日間ほどに短縮しての開催を目指すことに決めました。

また、6月に行われる予定だったジャパンオープンは来年2月ごろの開催を目指すということです。

来年4月には、延期された東京オリンピックの代表選考会として日本選手権を開催することを目指し、これら3つの大会はオリンピックで使われる東京アクアティックセンターを会場の第1候補としています。

日本水泳連盟の幹部は「細かいところは議論が必要だが、まずは選手たちに方向性を示すことが大事だ」と話しました。

このほか東京オリンピックの代表に内定している競泳の瀬戸大也選手とアーティスティックスイミングの補欠選手を含めた10人は変更しないことを決めました。

飛び込みで内定している4人については、国際水泳連盟が代表枠の扱いを示すのを待って協議することにしています。

 

状況が変化しても、動じずに目の前のことに集中する。

それがこの十数年間の競泳観戦で私が得たことでした。

 

 

それにしても、チケットセンターの方々も大変ですね。

払い戻ししないで「寄付」という形でもよかったのかなと、いま思い返しています。

 

 

「記録のあれこれ」まとめはこちら

新型コロナウイルス関連の記事のまとめはこちら

タイトルの下の「泳ぐ」をクリックすると、今まで泳ぎながらあるいは競泳観戦しながら考えたことを書いた記事の一覧がでます。