数日前でしたか、女性の胸を触って逮捕された男性のニュースがありました。余罪も十数件あるとか。
30年前、住んでいた集合住宅の自転車置き場で、物陰に隠れていた若い男性が飛び出してきて、あっという間に胸を触って逃げて行きました。
防犯カメラもない時代ですし、何より「そんなことで警察にいうほどのことではない」という泣き寝入りの時代でした。
一瞬見た顔を今でも思い出します。
持っていた荷物でぶん殴ってやればよかったと、ほんと、悔しさとなんだかわからない惨めさだけが記憶に残り続けています。
警視庁のHPに「強制わいせつ」サイトを見ると、防犯カメラに映った被疑者の写真や特徴が公開されていて、今だったら犯人が捕まるまで捜査してくれるのですね。
あの頃は社会全体が、たぶん「胸を触るぐらいはいたずら」程度の意識だったのだと思います。
小学生の時に見知らぬ中年男性に体を触られそうになったり、成人してからも三人ほど露出狂に遭遇したので、今の時代なら、私ひとりの人生でも少なくとも数人は逮捕されるような人と遭遇したのですから、冒頭の犯罪でも実名と顔がニュースになるようになった社会の変化に感慨深いものがありますね。
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