10年ひとむかし  60 それは私の大腿部です

意味がわからないタイトルですが、もしかしたら電車に乗る機会が多い人なら同じように感じている人も世の中にはいるかもしれません。

 

ここ数年、いえ2~3年でしょうか。10年前の電車内ではほとんどなかったことに遭遇します。

それは、隣の空席に次の人が座るときに、空いているスペース内に着席できずに私の大腿部に座りかける人が増えてきたことです。

 

自分の体に他人の体が触れてしかも重みがかかる想定外のことに、最初の頃は、思わず「わあっ」と声が出てしまっていました。

まあ、たまたまバランスを崩したのだろうと受け止めていましたが、日に日に遭遇する機会が増えて、最近ではほぼ毎日です。ひどいときには1日に2〜3回も遭遇します。

いえ、私の大腿部が座席からはみ出しているわけでは決してありません!

 

男性よりは、ほとんどが女性です。

年配の女性ならまだ、体の動きが悪くなってという理由もあるでしょうが、年代に関係なく若い人も人の大腿部に座りかけます。

体格が良い女性同士なら仕方がないこともありますが、あの電車の座席スペース内に余裕で座れるくらいの体格の方がほとんどです。

 

ふつうに座れば、冬の着膨れした季節でもコートが触れ合うこともなさそうなスペースの余裕があっても、大腿部に腰掛けられてしまうのです。

 

どうしてなのだろうと、この不思議な現象が増えた印象を観察しています。

 

スマホを操作しながらという「ながら」が、10年前には見かけなかったような行動をする人が増えている印象ですが、この場合はスマホの操作をしている人ばかりでもないのです。

 

混雑している電車で、人と人が触れてしまうことは当たり前の世界なのですが、さすがに座るときに他人の体の上に座りかけたらわかると思うのですが、ほとんど無言のままです。

他人の存在を感じていないのかと不思議です。

ああ、私は石である。何をされても感情も意思もない石であるという精神修行のバリエーションがどんどんと増えてきたこの頃です。

 

 

次は何に驚かされるのでしょうね。

 

 

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