散歩をする 282 ただひたすら川と海を見に〜矢作川と明治用水〜

お正月の三が日に日帰りで行ってみたいと思っていた場所があります。

 

2年前に豊川放水路を見に豊橋から豊川を歩いた時に、時間があったので渥美半島まで足を伸ばしました。子どもの頃から地図で見る愛知県というと「蟹にそっくり」というイメージでした。

いつか蟹の左手(渥美半島)から右手(知多半島)まで歩いてみたい、そう思っていて時々地図を眺めていました。

名鉄蒲郡線に乗ると、「蟹の口」のあたりの海岸線を車窓から見ることができそうです。

そして吉良吉田駅でぐいと北へ直角に線路が曲がるのは、矢作川が作り出した地形かもしれません。

 

その辺りが気になって眺めていたら、三河鳥羽駅の前に「古新田」「未新田」という地名を見つけました。

新田という言葉に惹きつけられて、ここに行ってみようと思ったのでした。

ここを訪ねるだけの、大人の贅沢な日帰りの散歩です。

 

ところが、お正月にはとても都県境を超える雰囲気ではなくなったのでした。

 

*一泊二日の散歩へ変更*

 

東海道新幹線の車窓の風景はだいぶ覚えたのですが、豊川放水路あたりまで集中して川を眺めたあとはちょっと気が緩んで、はっと気づくと「ただいま三河安城を定刻通り通過しました」というアナウンスが流れます。

その少し手前に矢作川が流れていて、田園風景が広がっています。

 

名鉄蒲郡線がなんで吉良吉田駅で曲がっているのだろうと地図を眺めていると、矢作川と旧矢作川を始め、たくさんの水色の線が描かれています。

その中に、明治用水がありました。

 

豊川放水路を訪ねた頃に、明治用水の名前も記憶に残ったのですが、愛知県内の用水路がどうなっているのか時々地図の中で追っていました。

新幹線の三河安城駅のそばをまっすぐな用水路が通っていて、これも明治用水です。この周辺をあちこちみていると、JR安城駅のそばに明治用水会館があります。

明治用水の水源はどこなのだろうと、矢作川に沿ってみていくと、三河豊田駅から歩いて20分ほどのところに水源町があり、水源公園、水源神社そして水源管理所があります。

ここが取水口のようです。

 

せっかく「蟹の口」のあたりを訪ねるのなら、一泊二日にして明治用水の取水口と、さらに矢作川の上流まで行こう。

散歩の計画ノートに書いておいたルートを追加して、日程が決まりました。

自分でもなんでこんなに水に惹かれるのかよくわからないのですが、2月下旬に出かけたのでした。

 

しばらくこの散歩の記録が続きます。

 

 

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