先日の記事の2万5000歩は、豊川放水路を訪ねる散歩でした。
南紀をまわる計画を立てる時に、名古屋までいくつ川を渡るか調べた時に見つけました。
新幹線で豊川を渡ったあと「次に見えるのは豊川放水路だ」と目を凝らしていたら、冬で安倍川が瀬切れを起こすぐらい乾燥していた時期なのに、思いのほか水量の多い流れが印象に残りました。
帰宅してさっそくパソコンの地図を見ていると、豊川と豊川放水路の分岐点からの二つの川の流れが直線と蛇行と対照的で、その地の水害の歴史に俄然、興味が出てきました。
この放水路の分岐点をいつかこの目で見てみよう。散歩の予定ノートに書き加えられました。
3月に掛川に行き、天竜浜名湖線の途中まで乗ったので、せっかくだから全部乗ってみたくなりました。
浜松から遠州鉄道で西鹿島で天竜浜名湖線に乗り、浜名湖の周りを見て、終点新所原から豊橋に向かい、豊川放水路をみる。
時間がまだありそうなので、地図を拡大したり縮小したりしているうちに、豊川稲荷までいけそうです。
大まかな旅の計画ができました。
ところでこの準備をしている時に初めて知ったのが、川の方の「豊川」は「とよがわ」で、市は「とよかわ」だそうです。どちらも「とよかわ」だと思っていました。
おもしろいですね。読み方にもまた、歴史があるのでしょうか。
*天竜浜名湖線で浜名湖をまわる*
早朝の新幹線で浜松まで行き、遠州鉄道の西鹿島でおりました。天竜浜名湖線の時間まで40分ほどあったので、天竜川の堤防まで歩いてみました。先日あっという間に過ぎてしまった鉄橋が、すぐそこに見えます。やはり、そこから上流は急激に川幅が狭くなり、両岸が山のような高さになっていました。
天竜川の上流もいつか見てみたい、ノートに書き加えられました。
天竜浜名湖線に乗って、比較的平坦なところに丘のような山がある地形の中を進んで行くと、浜名湖が見え始めました。
新幹線や東名高速で通過する浜名湖の風景とはまた違い、いくつもの奥まった湾に沿って街があって、それぞれ少しずつ雰囲気が違いました。
子どもの頃は温州みかんといえば「三ケ日みかん」だったのですが、その三ケ日もこの天竜浜名湖線沿いにありました。
浜名湖の沿岸を通過する間に、何本もの川を渡りました。
大きな川から小さな流れまで、そして時々見える浜名湖湖畔まで、期待以上に水が澄んでいました。
この浜名湖に注ぐ川も、またいつか訪ねてみたいものです。
終点の新所原で東海道本線に乗り換えると、十分ほどで豊橋に到着。
いよいよ、豊川放水路の分水堰です。
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