5月中旬、東京駅を6時32分に出発するはやぶさ1号に乗りました。5月13日から運転再開し、途中で徐行するため特別のダイヤのようです。
減便されていても、東京駅は4本の線路で東北新幹線、北陸新幹線、上越新幹線が数分おきぐらいに到着したり出発するのですからすごいですね。
はやぶさは走行音がほとんどなくて静かに発車しました。が、近くに座った人がずーっと喋っていて、「頭に浮かんだことを全て話している」かと思うほどです。やれやれ、青森までご一緒かと思ったら、大宮で下車しました。また車窓に集中です。
麦秋と田植えの風景を織り交ぜながら、水田の周囲が活気にあふれています。
懐かしい風景を眺めながらあっという間に福島を過ぎ、トンネルの途中から減速し始めたことがわかりました。ゆっくり徐行しながら白石の水田地帯を通過しています。
3月16日の地震で脱線したあたりですが、工事の様子は車窓からはわかりません。ニュースの崩れた橋脚を思い出して、2ヶ月で運転再開できるのはどういう技術なのでしょう。
「たくさんの方がそのために働いている、すごい世界だな」と思っているうちに、あっという間に仙台を過ぎ、しだいにこれから田植えという水田が多くなりました。
北上川沿いに盛岡へ、そして二戸、八戸です。
八戸の水田が広がる風景から、七戸、十和田と進むと青々とした森が増え、切り通しやトンネルの合間に水田や菜の花が見えました。美しい風景です。
40年ほど前に夜行の東北本線に乗り、青函連絡船で北海道に行った時には盛岡もとても遠く感じたのですけれど、東京から3時間15分、9時49分に新青森に到着しました。
八甲田山にはまだ残雪がけっこうありました。
家を出た時に都内で14度で、その残雪を見て青森は肌寒いかと思ったのですが、新青森駅に到着した時には暑く感じるくらいでした。
新青森駅から奥羽本線で青森駅に戻り、青い森鉄道の乗り継ぎに40分ほどありましたから、駅周辺を歩いてみることにしました。
大規模な駅周辺の工事中で、ぐるりと回って海岸へ行きました。
八甲田丸のあたりまでカフェや遊歩道が整備されていて、真っ青な陸奥湾を眺めることができました。
40年前、早朝にここに着いて青函連絡船に乗った記憶がかすかにあるのですが、こんなに美しい海の風景だったとは目に入っていませんでした。
満足して駅に戻る途中、駅そばの「鰯出汁そば」の良い香りがしてきました。残念ですが、時間が足りません。
その香りにつられて、たらこと炊き込みご飯のおにぎりを購入してしまいました。
きっと、どこかで「買っておいて良かった」と思うはずです。いつもお昼ご飯を食べそびれますからね。
駅に戻り、今度は青い森鉄道に乗ってあの陸奥湾をぐるりとまわります。
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