散歩をする 348 ただひたすら川と海と干拓地を見に〜青森・津軽から秋田へ〜

3月には井田や水攻めの跡や小田川を訪ね、4月には山口の開作を訪ねて歩きました。

毎月遠出をして、その記録も2か月遅れになりながら先日ようやく山口への遠出の記録が終わったばかりです。

 

しばらくは近場の散歩にと思っていたのですが、5月中旬に青森から秋田を訪ねました。

 

昨年10月に北上川をたどり、三陸海岸を車窓から眺めたのですが、宿泊した八戸で観た青森県の天気予報からそれぞれの地域はどんな感じだろうと、時々地図を眺めていました。

ふと目に入ったのが津軽平野で、「ああそうか十三湖はここで、岩木川が流れ込んでいたのか」と初めてつながりました。知っている気になっていたのですが、十三湖と十二湖を勘違いしていたのでした。

 

十三湖の近くを見ると水田地帯が広がり、縦横無尽に水路があります。

もしかしたら「潟」のような場所で干拓したのだろうかと、新潟あたりの地形が重なって見えました。

その水路の一つをたどると「承水路」とあるのをを見つけました。

承水路、初めて目にした言葉のような気がしたのですが、実は八郎潟をぐるりと囲む水路が承水路でした。

やはり干拓地に違いない、承水路から津軽平野の歴史にたどりつきました。

 

岩木川両岸に広がるのはリンゴ園だけかと思っていたら広大な水田地帯もあることを知り、ぜひ訪ねてみたいとしだいに計画ができていました。

 

ところが、今年3月16日に起きた地震東北新幹線が白石のあたりで脱線し、高架橋が破損したニュースが伝えられました。

コンクリートが崩れたように見える橋脚の映像に、おそらく半年とか年単位で東北新幹線は運休になるかもしれないと覚悟していましたが、5月13日には全線復旧予定のニュースがありました。

どうやって復旧できたのでしょう。本当にすごいことですね。

 

このことがなければ東北は来年あたりにと思っていたのですが、復旧直後の東北新幹線に乗ってみたいという気持ちが強くなり、5月中旬に青森を訪ねることにしました。

 

2019年に八郎潟へ行った時のように、春の美しい水田風景を見ることができそうです。

せっかく青森に行くのであれば、陸奥湾をぐるりと大湊線で周ってみよう。

本当は六ヶ所村のあたりの潟がたくさんある場所や、大間まで足を伸ばしたいのですが、今回は時間が足りなさそうですからまたいつかにとっておきましょう。

 

青森県は本当に「青い森」が続く美しい風景で、八甲田山岩木山を一日中眺めながら、津軽平野をあちこち歩いて開拓の歴史に圧倒され、最終日には五能線で海岸線と山々の美しい風景をながめ、時間に余裕があったので途中で秋田の角館を歩いて帰路につきました。

 

帰りの新幹線の中で、明治用水頭首工の漏水のニュースを知りました。

 

重い気分でネットを見ていたら、なんと私がその日の朝に通過した五能線の駅の写真が久住さんのTwitterにあげられていました。「え〜っ!」と思わず声が出ました。

昨年、佐賀から戻ってきた日に数時間前に通過した虹ノ松原の動画がアップされていた偶然のようですね。

 

この日から青森を訪ねていらっしゃったようです。それを見たら、帰宅したばかりなのにもっと津軽平野を歩き回りたくなりました。

 

 

ということで、しばらくまた散歩の記録が延々と続きます。

 

 

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