最近の政府の言動は、奴隷から解放されようとするイスラエルの民に対してファラオの頑なさとの応酬を描いた十の災いをみているような毎日ですね。
河野太郎デジタル相は8日、マイナンバーカードを自主返納する動きが出ていることについて「本当に微々たる数だ」と述べ、返納は少数にとどまるとの認識を示した。
(「マイナカード返納「微々たる数」「惑わされないで」と発言 河野デジタル大臣」JIJI.COM、2023年7月8日)
それより2日前の記事「マイナカード廃止47万枚 16年以降、自主返納含めー総務省」(JIJI.COM)で以下のように報道されていました。
6月末時点の廃止枚数は5月末時点の約45万枚から約2万枚、3月末時点の約42万枚と比べるとやく5万枚増えた。制度への不信感が返納に影響した可能性もあるが、同省は廃止の理由の内訳は把握していないという。
あのクリアランスセールのようにポイント付与終了と申請者数を喧しく伝えながら任意から健康保険証を一体にするというマジックのような強制的な手法で達成させようとしていた政府側にすると、自主返納する人は「微々たる数」にしか見えないということでしょうか。
しっかり数と理由を把握した方がよさそうですね。
それ以前にまだカードをつくらずに様子見の人も国民の2割以上はいるし、国民が「納得がいかない」ことをこれだけ温和な方法で示したことはあまり記憶がないので、侮ってはいけないですね。
権力を持つことによって高慢や傲慢さそして頑なさが失敗を招く。
20代の頃から繰り返し読んできた旧約聖書は、いつの時代にも起こる人間の失敗を記録したものだったと実感するこの頃の状況です。
そうそう、捕虜数や戦勝品を数えて失敗した王様の記録もありました。
最初は良い王国をつくろうという動機だったのですけれどね。どこかで目的を見失い、道を外すのでしょうか。
今ならまだ引き返し、より良い方法へと変えられるそうな気がするのですけれど。
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