記録のあれこれ 155 公約にもないのに「敗戦」とか「後進国」と言われても

朝のニュースだけでその内容が予測できた会見ですが、発言内容を後で読んだら驚く表現が使われていました。

「デジタル敗戦」とか「デジタル後進国」とか。

 

やはり「任意だったカードがなぜ強制されるのか」「なぜ健康保険証廃止が決められたのか」については有耶無耶になっているので、あらためて自民党の2022年の公約を読み直してみました。

 

健康保険証を廃止するというのは国民皆保険制度を大きく変えることで、それ相応の議論や長期計画のもとに話があったのかと思っていましたが公約には一言も触れていません。

唯一、健康保険制度について書かれていたのはこれでした。

⚫︎世界に冠たる国民皆保険を堅持しつつ、生涯を通じた健診(歯科を含む)、リハビリテーションの充実など、予防医療や健康づくりを進めます。介護予防・介護休業の促進など認知症対策を拡充します。

(「未来を創る。」より)

 

「世界に冠たる国民皆保険」制度の健康保険証を、どういう理由でいきなり廃止に決定したのでしょうか。

 

 

 

*遅れていたとしたら社会基盤整備*

 

どちらかというと全国どこでも圏外になることがないような安定した通信インフラ整備と、公的な身分証明に通信インフラを使うのであれば通信会社にも負担にならない方法で公正に通信料金を低額にすること、話はまずそこからではないかと思いますね。

 

せっかく配ったポイントを使う機会がないような人には、まずは社会基盤整備ですよね。

⚫︎光ファイバーや5Gなど、地域の様々なニーズに合わせた情報インフラ基盤の整備を推進します。

 

そうそう、最近、PASMOSuica半導体不足とのことで新規購入ができなくなりました。私のPASMO十数年前に購入した1代目のカードだったので最近、ちょうど買い替えておいて良かったと思いました。

ICカードは本当にすごいシステムですね。

 

自民党の公約にはこんなことが書かれていました。

⚫︎半導体・素材の生産基盤強化や次世代半導体技術開発、サイバー攻撃の分析拠点整備、中小企業のセキュリティ支援を行います。

 

 

*政治家の「駒」にはなりたくない*

 

何が原因かまだはっきりしないうちから初期の対応から療養体制まで築いたこと、そして1年もしないうちにワクチンが開発されて接種可能となったことなど、未曾有の事態でもこの国の医療はぶれないという信頼がありました。

そしてそのワクチン接種記録も、いつの間にかマイナンバーカードどころかマイナンバーさえ提示していなくても、連続した接種記録になって自治体が把握できていたことも驚きです。

 

未曾有の感染症ですから混乱は仕方がないと思います。

ところが減税の一言もなく搾り取られて税収は最高になる中で、生活が苦しくなっても国を守ろうとし乗り越えようとしてきたのに、政治家からするとデジタル敗戦になるのですね。

 

滑っとした説明で煙に巻かれると控えめに書いたのですが、「政治家ガチャ」とでも言い返したい時代ですね。

 

公約にもないことを法律にして強行するのはいかがなものでしょうか。

あの日以来、こうした「時間を稼げば国民は忘れるだろう」というやり方が多くて、ますますこんな政治家たちのために「戦死」したくないと思うこの頃。

 

失敗を認めないとここまでこじれた、という記録を残しておくことにしましょう。

 

 

 

 

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