散歩をする 446 散居村をバスでぐるりとまわって庄川へ

高岡駅の静かな朝の風景に満足して、さあいよいよ前日に城端線の車窓から見た散居村の地域を歩こうと出かける準備をしていると7時14分に緊急地震速報が鳴りました。

能登地方で震度4の地震があったようです。

5月5日にマグニチュード6.5の強い地震が起きたばかりですから、状況によっては今日の計画も中止かと思いましたが高岡ではそれほどの揺れにはなりませんでした。

 

水害や地震、火山そして感染症の拡大、災害と観光をどう両立していくのか。

人類がこれほど気軽に旅行に出かけるようになったのもたかだか40年ほどの歴史で、大勢の人を呼び込まなければ成り立たない観光という方法もそろそろ見直される時期でしょうか。

そこにあるたくさんの仕事と地道な生活があるから美しい能登半島が存在していて、そこを訪ねる人が少なかろうが多かろうが生活が守られるにはどうしたらよいのだろうと、答えのない問いですけれど。

 

7時35分にチェックアウトしました。

 

 

*バス路線で散居村をまわる*

 

8時1分に城端線に乗りました。通学時間帯で満員になりました。万葉線では誰一人喋らずに勉強していたし全国どこでも朝の列車やバスの中の高校生は静かなものだと思っていましたが、この路線は賑やかでした。全員マスクはしていましたが換気がされていないので、そっと最後尾に移動して車窓の風景に集中しました。

 

8時26分に砺波(となみ)駅で下車。ここから散居村をぐるりと回って庄川水資料館まで行く路線バスに乗りました。

朝の時点で快晴で20度まで上がっていて、今日はどこまで歩けるだろうかとちょっと自信がなくなりそうな暑さです。

途中の交差点で「新潟271キロ」と書かれていて、地図ではそんなに遠く感じないお隣の県なのに結構あるのですね。

 

平地の市街地を走り、北陸自動車道の下をくぐるとその先に別世界が広がりました。

大門(おおかど)地区のあたりからは、砺波平野の散居村の風景です。

田植えの済んだばかりの水田と独特の家々とカイニョと呼ばれる屋敷林と水田をつなぐ水路と、県道17号線をまっすぐ南東へと走る沿道にその風景が続きました。

あらかじめ確認しておいた幹線水路らしい水路もGPSで確認しながら進み、息を呑む風景から少しずつ庄川に近づいてきたことを感じると庄川中学校前から右折して住宅街へと入りました。

ここからあちこちのバス停に止まり、少しずつ上り坂になって古い集落に見える金谷地区へ入りました。本当に庄川水記念公園に行くのだろうかと不安になっていたら、また少し下って川が見えて9時48分に庄川水記念公園バス停に到着しました。

 

地図で見つけた場所が目の前にあり、「庄川用水合口堰堤(しょうがわようすいごうぐちえんてい)」と表示がありました。

 

新緑の美しい周囲の山々に、美しい庄川の流れです。

どんな歴史を知ることができるのでしょう。目の前の段丘を利用したかのような庄川水記念公園へと入りました。

 

 

 

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