思い込みと妄想 1 <パソコンをMacに変えた>

タイトルとサブタイトルが、一見、全く脈絡のない今日の記事です。


十数年間、自宅のパソコンはWindowsのOSを使っていましたが、先日初めてMacに買い換えました。



3ヶ月ほど前にWindows7が入っているパソコンのメールの送受信が突然、すごく時間がかかるようになりました。Outlook2010なのですが、検索してみると同じようなトラブルがあるようでいろいろな解決方法が見つかりましたが、結局元にもどりませんでした。


そのパソコンも4年目に入ったので、いきなり故障してあたふたするよりもそろそろ新しいパソコンを購入しておいた方がよいということだろうと解釈して、買いに行きました。


本当は昨年からWindows8を見て使いにくそうなのでなんとかその次のOSまでもたせたいと思っていたのですが、店頭にはWindows8が入ったものしかないのでしかたがなく購入しました。


これが、本当に使いにくかった。
自宅でパソコンを使うのはメールとインターネット、そして家計簿ソフトぐらいなのですが、そのメールの送受信を開始するのに今までに無いほどややこしくなりました。
今までは、購入した当日にはすぐに簡単な初期設定だけで使えたのに、このトラブルの解決のためにまたあれこれと検索して時間が過ぎていきました。


なによりタッチパネルに対応したあのスタート画面が使いにくく見にくいので、結局は起動の遅い古いパソコンをそのまま使っていました。


3ヶ月ほど放置して(!)、だんだんとWindows8の画面を見るのもストレスになり、まだ新しいパソコンを購入したばかりでしたが「Macに買い替えよう」と思い立ったのでした。
iPhoneiPadで使い慣れているアイコンとすっきりした画面、そして思っていたほどは難しくない操作に、ほっとしました。


「きっとOutlook2010が突然遅くなったのは、Windows8に乗り換えさせるためのマイクロソフト社とパソコンメーカーの陰謀だ」と心の中に黒いものが渦巻きました(笑)。


<パソコン買い替え時は本当にぐったり>


ただ、Macも購入当日から思わぬことでつまづきました。


一番期待していたメール機能ですが、送信はできるけれど受信ができないのです。
いろいろ検索してIMAPとPOPがあり、契約しているプロバイダーはPOPしか対応していないのでMacの設定を変える必要があるということがわかるまでに数時間。
検索した解決方法では埒があかずに、プロバイダーに問い合わせをして方法を教えてもらい受信可能になるのに数日間かかりました。


説明されたアドバイスも、実際のMacの画面の操作方法とはところどころ違い、なんだかわからないけれどいじっていたらうまくいったという感じです。


もうこれだけでぐったり。


次にiTunesの引越し作業です。
今までのパソコン買い替え時にもデーターの引越しはありましたが、WindowsからMacは初めてなので検索してみると、何がなんだかわけがわからないことばかり書いてあって、これまたぐったり。


Appleサポートは私のようなパソコン用語に疎い人は鼻から相手にしていない書き方なので(いえ、きっとあれでも専門家にとっては「わかりやすい」説明にしてくださっているのだと思いますが)、その内容を「通訳」してくれるサイトをいくつも検索しているうちにあっという間にまた1週間、2週間と時間が過ぎていきました。


結局、私のようにiTunesに音楽や動画などがほとんどない人は、USBでコピーすれば簡単に引越しできるのですが、その操作のためにトラックパッドの設定をちょっと変更すればよかっただけでした。


あーーー本当に、ぐったり。


パソコンの買い替えはこれで5度目になるのですが、ますます引越し作業が複雑になるのを何とかして欲しいですね。
テレビや電子レンジと同じ程度の、最低限の機能を日常必需品の感覚で使っている私のような人にはあまり機能やデザインを変えないで欲しいです。
買ったその日からさくさくと使えることが大事なのに。



<「専門用語がわからない」=「わかりやすさを求める」>



でもなぜ苛立つか。
それは私が生半可なパソコンの知識しかないことが一番の理由だと思います。


それほど難しい知識や用語を正確に知らなくても、なんとなくいじっているうちに使い方がわかるので、こうしたトラブルの時に大きくつまづくのです。


これは病気になった時に医学的な説明を受ける時の混乱と同じなのかもしれません。


なんとなく聞いたことがある言葉から、定義やその言葉が指し示す専門的な範囲を勝手に思い込んだり、あれこれ調べていくうちにわけのわからない解決策を勝手につくりあげてもっと迷路にはまり込んでしまうのかもしれません。


そして検索しているときは「わかりやすい説明」を求めていますが、たどり着いたサイトは数年前の方法で現在には対応できなかったり、そうした説明を書いている人自身も実は専門家ではないけれど「うまくいった」からとネットで公開している可能性もあります。
専門用語が飛び交っていれば、なんだかすごいと思ってしまいますからね。


そしてうまく使えないのはマイクロソフト社とアップル社のせい、と心に黒い嵐が吹くのです(笑)。


本当はもっと簡単で時間を無駄にしない解決策があるかもしれないのに。


代替療法にはまり込んでいくのは、このパソコンの引越し作業やトラブルと似ているのかもしれないと思ったのでした。


というわけで、さとえさんはるかさんからいただいたコメントについて、「思い込みと妄想」という点からしばらく考えてみようと思います。



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