理不尽に共に耐える

ちょっと偉そうなタイトルですが、待ちに待ったニュースがありました。

 

8月2日付の日本経済新聞の「競泳・古賀、資格停止2年に短縮 五輪選考会は出場できず」です。

スポーツ仲裁裁判所(CAS)は2日、競泳男子で2018年リオデジャネイロ五輪代表の古賀淳也がドーピング違反で国際水連から受けた資格停止処分を4年間から2年間に短縮すると発表した。資格停止期間は20年5月14日までで、東京五輪代表選考会を兼ねた来年4月の日本選手権は出場できない。

 

古賀は18年3月の抜き打ち検査で尿検査から筋肉増強効果のある禁止物質が検出された。しかし、服用したサプリメントに禁止物質が混入していた可能性が高く、重大な過失はないと主張。国際水連が訴えを認めて処分軽減に合意したという。

 

古賀は9年世界選手権の100メートル背泳ぎで金メダルを獲得。リオ五輪では400メートルリレーのメンバーだった。

 

どういう基準と判断で4年から2年に「短縮」なのかよくわからず、これでも長いと感じますが、それでも古賀選手の訴えが認められたことは本当に待ちに待った朗報でした。

 

そして翌8月3日には「競泳 薬物陽性の古賀 現役続行へ 資格停止解除後から」(NHK)と伝えられました。

ドーピング検査で禁止薬物に陽性反応を示し、2年間の資格停止処分が決まった競泳の古賀淳也選手がコメントを発表し、現役を続行する考えを明らかにしました。

 

リオデジャネイロオリンピックで競泳の日本代表だった古賀選手は去年3月、WADA=世界アンチドーピング機構のドーピング検査で、筋力増強効果のある禁止薬物反応を示し、国際水泳連盟から4年間の資格停止処分を通達されました。

 

その後、スポーツ仲裁裁判所の手続きで、サプリメントに意図せず禁止物質が混入していたことが認められたため、今月2日、処分が2年間に短縮されることが決まりました。

 

一方で、資格停止処分が解けるのは来年5月中旬で、東京オリンピックの代表選考を兼ねる予定の来年4月の日本選手権には間に合わず、去就が注目されていました。

 

古賀選手は3日、代理人の弁護士を通じてコメントを発表し、「自分の不注意が招いた問題で世間を騒がせ、応援と期待を寄せて頂いた皆様にご迷惑をおかけしたことを改めてお詫びします」と陳謝しました。

 

その上で「来年に迫った東京オリンピックに出場することはできませんが、もう一度世界の舞台で活躍ができたらと思います」などとして、再来年、福岡で開かれる世界選手権や、2022年のアジア大会に向けて現役を続行する考えを明らかにしました。

 

古賀選手は埼玉県出身の32歳。

 

リオデジャネイロオリンピック、男子400mリレーのメンバーとして日本の48年ぶりの決勝進出に貢献し、去年の日本選手権では男子50m背泳ぎで9連覇を果たしています。

 

ほんとうにこのニュースを心待ちにしていました。

昨年の理不尽なできごとから1年、きっと古賀選手の人柄を信じてこの日を待っていたたくさんの人がいたことでしょう。

 

 

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