カレンダーに競泳大会の日程を記入し忘れているので、2月6日から7日に行われたジャパンオープンのこともすっかり忘れていました。
昨年、2年4ヶ月ぶりの復帰レースで50m背泳ぎ25秒04という記録を出した古賀淳也選手が、24秒95で優勝されていました。
ご本人のtwitterをのぞかせてもらったら、「新しい試みをしている中、最後のレースで泳ぎの修整が出来ました」と書かれていました。
ああ、こういう達人の泳ぎを会場で観たかった!
2月10日の「コンタミを証明するのにもコストがかかるのです」というtweetで、オーストラリアの競泳選手の記事が紹介されていました。
SwimSwam @swimswamnews 2月10日
Shayna Jack Says Doping Charges Have Cost Her 130,000 Dollars
130,000はオーストラリアドルで、現在、日本円にして1,055万円ぐらいです。
検索したらこの記事の選手のことのようです。
豪競泳選手のドーピング処分、2年間に短縮 CASが裁定
2020年11月17日、AFP通信
競泳女子4×100メートル自由形リレーの世界記録を持つオーストラリアのジェイナ・ジャックが16日、スポーツ仲裁裁判所からドーピング違反の処分期間を2年間に短縮され、東京五輪の前に競技に戻れることになった。
ジャックは2019年6月の抜き打ち検査で筋肉増量に効果がある禁止薬物リガンドロール(Ligandrol)に陽性反応を示し、オーストラリア水泳連盟から4年間の出場停止処分を科されていた。同選手は薬物が体内に入ったのは食べ物の汚染によるものと主張し、汚名をそそぐための闘いを続けてきた。
スイス・ローザンヌに拠点を置くCASは、ジャックが「リガンドロールを摂取したのは意図的ではなかった」可能性が高いと結論づけ、処分期間を2019年7月からの2年間に短縮する裁定を下した。
これによってジャックは、理論的には2021年7月23日に開幕が延期された東京五輪への出場が可能となる。しかしながら、処分が開ける前の数ヶ月間に実施される代表選考会の出場資格はない。
ジャックは自身のインスタグラムに、「この厳しい試練がようやく終わったことで、今夜は少し胸を張って歩ける」とすると、「告発者はこの物質がどのようにして私の体内に入ったのか証拠を示せなかった」と投稿した。
「反ドーピング規制はとても納得できるものではなく、公平とは程遠い結果を生む可能性がある」「今回のケースでは私が不正をしていなかったことや、故意もしくは承知の上で禁止薬物を使用していなかったことが証明された。それでも大好きな競技から2年も離れることになる」
「告発者はこの物質がどのようにして私の体内に入ったのか証拠を示せなかった」、そのために一千万円もの費用が必要だったということでしょうか。
しかも、すでに2年間の出場停止という犠牲まで払ったというのに。
やはり、悪魔の証明という言葉しか思い浮かばず、法は人に不可能を強いてはならないとは違うルールの世界のように感じました。
反ドーピング運動はどこへ向かうのでしょうか。
「事実とは何か」まとめはこちら。
古賀選手についての記事のまとめはこちら。