市場と道の駅は似ているなあと思っていたのですが、Wikipediaの道の駅の「発祥」に「社会実験」という表現を見つけて、こんな実験もあるのかと興味深く読みました。
「道の駅」の社会実験は、実験地域の市町村、観光協会、商工団体、まちづくり団体および国土交通省(当時、建設省)国道工事事務所などが連携して行い、道路の散乱ゴミ問題について調査研究を行っていた社団法人食品容器環境美化協会(現、交易社団法人食品容器環境美化協会)が、環境美化調査の一環として、その成果を実施報告書としてまとめた。この一連の社会実験の事務局は、地域活性化コンサルタントであり、社会活動団体でもある「地域交流センター(現在は、NPO法人地域交流センター)、株式会社大ナックス都市環境研究所、グリーンノートレーベル株式会社」が担当した。
休憩場所と地域活性化は想像できたのですが、「道路のゴミ問題」から始まったのですね。
「道の駅」にもうまくいかなかった部分もあることでしょうが、昨年、海を見ながら食事をした道の駅すさみのように、水族館があり、レストランがあり、そして隣には高齢者施設もありと言った場所をみると、楽しい場所ができたのではないかと思います。
国道沿いなので、鉄道を利用する場合には車を避けながら駅から20分ほど歩くのがちょっと難点ですが、「道の駅」は自動車社会に対応して生まれてきたのでしょうから仕方がないですかね。
*駅のそばに「道の駅」的なものを作ったら*
あちこちを散歩するようになって、以前だったら切符しか使えなかったような無人駅でもICカードが使えるようになったことに驚いています。
無人駅にも小さな機械があって、タッチするだけで出入場できるようになりました。
そうした駅でふらりと街を歩くと、どこも駅前の元商店街はシャッター通りになってしまっています。
おそらく、個人経営の方々が集まって繁盛していた通りも、土地や建物の所有権の問題なのか、商店の代替わりが進まないのでしょうか。
そしてあっという間に、郊外のショッピングセンターへと人が流れてしまったのでしょう。
ショッピングセンターや大きなスーパーの利点と感じることに、支払いが一度ですむことがあります。私自身はキャッシュレスにしたわけではなく、相変わらず買い物は基本現金で、パスモが使える時にはこまごました支払いはパスモと使い分けています。
私が住む場所の商店街でも、まだ八百屋さんや魚屋さんが頑張っているのですが、ついつい忙しい毎日で、離れたそれぞれの店に行くことで買い物に時間を取られたくないと思う気持ちが強く、お店を素通りしてまとめて買えるスーパーに行ってしまいます。
結果、 花屋さんが閉店したりすると、もっと買えばよかったと心が痛みます。
やはりどこかに、いろいろなものがそろった市場のような場所が楽しいという気持ちがあるのでしょう。
駅前の商店街を復活させるとしたら、土地や所有権をもう少し公的なものにして、お店を始めたいという人が参加できる道の駅的な場所にまとまっていくとうまくいくのかな、そして買う側にも一軒一軒での支払い時間を減らすことができれば、商店街は市場の雰囲気があって楽しいと思う人も案外いるかもしれませんね。
買い物の場所はどんな風に変化していくでしょうか。
そして自動車社会に「道の駅」という休憩場所を作ったように、歩く生活でも通りのあちこちにベンチがあるような商店街だと、人も集まるかもしれませんね。
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